ロケバスとは?普通のバスとはどう違う?料金相場もチェック!
皆さんは「ロケバス」ってご存知ですか?「ロケ」とは「ロケーション」の略称。
映画やテレビ撮影などで、スタッフの移動や機材などを運ぶ場合に使う車両のことで、撮影中のタレントさんのヘアメイクや着替え、待機場所として使われることもあります。
主にバンタイプのミニバス(コミューター)や小型のマイクロバスが使われることが多いようです。実際にバスの中でも撮影する場合は、後部座席が「コの字」型になるサロンタイプ(大型観光バス・中型観光バスなど)が良く利用されています。
今回はこの「ロケバス」についてご紹介しましょう!
機材運搬やスタッフさんの移動手段としての「ロケバス」は小型マイクロバスが多い
「貸切バスの達人」にもロケバスを手掛けているバス会社さんが多数参加しています。
普通のバスとロケバスとの違いは、撮影用の機材などを運搬できるように改造しているバスがある、というところでしょうか?
車種としては小型マイクロバスやミニバス(コミューター)がベースです。
後部座席を折りたためるタイプを選択し、収納力をアップしていたり、ルーフキャリアーを付けていたり・・・。
TV番組や映画、CM制作などのロケーションサポートに長けたスタッフさんを揃えているため、スムーズな進行ができるというのもポイントです。
皆さんも街中で撮影現場に遭遇したことがあるのではないでしょうか?
車両によっては、出演者の簡易メイク室や衣装着替え用のフィッティングルームに早変わり!という車両もあるそうです。
荷物の多い結婚式や、フォトウエディングを希望している場合は、こういった車両があると便利ですね!タレントさん気分で撮影ができちゃいます。
タレントさんを乗せてバス車内で撮影する場合に人気なのが「サロンバス」
撮影専門のロケバス会社さんもいらっしゃいますが、タレントさんの待機場所や移動に使う場合、小型マイクロバスや大型バス、中型バスのサロンタイプなどがよく手配されているようです。
TVのバラエティや旅番組で、後部座席がコの字型になってテーブルを囲むようなバスを見かけたことはありませんか?
あれがサロンバスです。
タレントさん同士がわいわいおしゃべりしながら移動するには、このタイプのバスはうってつけです。
社員旅行やサークル旅行などでも、サロンバスが喜ばれています。
小型観光バスは20年以上前に製造終了し、所有しているバス会社がほとんどないので、かなり手配が難しいですが、中型観光バスや大型観光バスのサロンタイプなら持っているバス会社さんはいらっしゃいますので、お気軽に相談ください。
「ロケハン」用に貸切バスを利用する制作会社さんも多い
「ロケハン」とはロケーションハンティングの略称。撮影に先駆けて下見をしながら、どのように撮影をするかを決める大事な作業です。
屋外の撮影の場合、時間帯によって思っていたような映像が撮れない場合も。現場を実際に見ながら、タレントさんや役者さんなどをどの位置でどの向きで立ってもらうかなど、かなり細かい工程を組み立てるのに大事な作業になります。
当日撮影に使う機材や、タレントさんの代役など本番に近い状態でロケハンを行うのがほとんど。このため、撮影当時だけではなく、ロケハンにも同じぐらいの荷物があるため、貸切バスをチャーターする制作会社さんがほとんどです。
撮影のスケジュールを組み立てるために、どこからどこまでは何時間かかるなどもチェック。セッティングから撮影、片付けまでのタイムテーブルもここで決まります。
「貸切バスの達人」では、ロケハン用に必要な大きさの貸切バスもそろえていますので、お気軽にお見積りください。
ロケハンやロケ撮影のロケバス料金相場
ロケハンやロケ撮影で使用するロケバスであっても、貸切バスと料金体系は同じ。国土交通省から公示された新貸切バス公示運賃額に基づき算出されます。
1日の運行距離が500㎞を超える場合は交替運転手が必要です。また、深夜・早朝の時間帯(22時~5時までにかかる運行)は割増料金がかかります。
撮影中にドライバーが待機する場合でも、拘束時間(勤務中)としてカウントされますのでご注意ください。
短時間のロケハン・ロケ撮影の場合の料金
ロケバスとしての利用が1時間程度であっても、貸切バスの利用は最低3時間から。また、運行の前後で安全のための点検時間を1時間ずつとるというのも義務付けられています。
このため、もっとも短い貸切バスの利用は5時間からになりますのでご注意ください。
【関東エリア発着】
5時間以下の利用で移動距離が60kmの場合
バスタイプ | 料金 |
大型観光バス | 46,750円(税込)~ |
中型観光バス | 39,820円(税込)~ |
小型マイクロバス | 34,155円(税込)~ |
※小型観光タイプのバス、マイクロバス、コミュータータイプ(11~13名乗りのミニバス)いずれであっても同じ「小型バス」の料金になります。
※バス運行前後の安全確認を行う2時間分も含めて計算。
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金等は別途実費としてかかります。
※バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
上記金額は2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が運輸局に届け出た単価で計算します。
このため、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。また、バス会社ごとに単価が異なるので、しっかりと見積りを取り寄せて、比較しないと損をしてしまいますよ。
深夜・早朝の時間帯にロケバスを利用する場合の料金
町中やショッピングモール、観光地などでの撮影は、深夜・早朝に行われることもしばしば。大勢のエキストラさんを一度に運べるので、大型バスはよく利用されています。
深夜早朝料金はバスが営業所を出発する前、運行前後の点検時間から適用されます。お迎え時間が5時であっても、点検から現場までの移動時間は深夜早朝時間帯になりますので、その時間帯に対し、割増料金がかかります。
例えば新宿駅発が5時だった場合、バス営業所から新宿駅まで移動時間と安全点検のための1時間を含めた2時間分が早朝運行時間に適用されて加算されます。
割増金額はバス会社によってまちまちですので、詳しくは見積りを取り寄せしましょう。
【関東エリア発着】
10時間の利用で移動距離が150kmの場合(深夜早朝割増料金は含まない)
バスタイプ | 料金 |
大型観光バス | 113,256円(税込)~ |
中型観光バス | 96,492円(税込)~ |
小型マイクロバス | 82,764円(税込)~ |
※バス運行前後の安全確認を行う2時間分も含めて計算。
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金等は別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
※上記金額は国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額。こちらに深夜早朝割増分が加算されることになります。
長距離・長時間ロケバスを利用する場合の料金
ロケ現場が離れている場合で、長時間の撮影を予定している場合は特にご注意ください。1人のドライバーで運転可能な距離は昼間500㎞以下(夜間の移動は400㎞まで)、最長で9時間まで(安全点検のための時間2時間を除く)です。
それを超える場合は、交替ドライバー(2マン運行)が必要になります。この場合、交替ドライバー分の料金が加算されることになります。
参考までに深夜早朝割増は料金の2割増し、2023年8月の改訂前まではツーマン運行の場合、ワンマン運行に比べて約1.5倍程度の金額が目安となっていました。
【関東エリア発着】
新宿駅5時出発・23時帰着、18時間の利用で移動距離が300kmの場合(深夜早朝、ツーマン運行の割増料金は含まない)
バスタイプ | 料金 |
大型観光バス | 197,560円(税込)~ |
中型観光バス | 168,520円(税込)~ |
小型マイクロバス | 144,540円(税込)~ |
※バス運行前後の安全確認を行う2時間分も含めて計算。
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金等は別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送代は含みません。
※上記金額は国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額。こちらに深夜早朝、ツーマン運行による割増分が加算されることになります
ロケバス料金は「貸切バスの達人」でお気軽に!無料でお見積りします
「貸切バスの達人」でも毎月コンスタントにこの「ロケバス」への依頼があります。
ロケ専用車両だけではなく、普通の観光バスタイプを希望の場合もぜひご相談ください。ご希望の出発地で手配可能です。
撮影の場合、早朝・深夜にかかる時間帯での利用、長時間・長距離の利用になる場合があります。交替運転手が必要なことも多いので、まずは見積りを取って料金を比べてみましょう。
次回は、ロケバスの手配をよく行っている「ロケーションファースト」を例にあげて紹介します。
■ロケバス特集
- ロケバスと普通のバスはどう違う?料金相場もチェック!
- ロケバスについて~ロケーションファースト編~
- ロケバスについて~スターラインエクスプレス編~
- 撮影に便利な装備がいっぱい!貸切バスとしてもおすすめのロケバスについて
バス会社の比較がポイント!