バスの回送とは?貸切バス料金にバスの回送代が発生する理由
貸切バスの見積りをお願いした際、料金の内訳のところに「回送代」と書かれていることがあります。「回送」ということばそのもののは「一度おくられてきたものを、改めて他の場所に送ること」「転送」「電車やバスなどを、空車で他の場所へ動かすこと」という意味です。
路線バスが「回送車」と表示して街中を走っている様子を見かけたこともあるのではないでしょうか。貸切バスの場合は「車庫へ回送する」というように使うことが多いかもしれません。
今回は貸切バスの回送について詳しく解説。見積り料金に表示されている「回送代」とはどのようなものかをご紹介しましょう。
貸切バスの回送とはどんなもの?なんのために行っている?
貸切バスの場合の「回送」は、以下のような時に行われるものです。
- 車庫からお客様がバスに乗降する場所までの移動
- 貸切バスを片道だけ利用し、お客様を目的地で降ろした後、車庫まで戻る
- 目的地でバスを使わないのでいったん車庫に返し、翌日迎えに来てもらうケース、など。
ちなみに路線バスの「回送」は、車庫から始発地点、終点から車庫までバスを移動させる場合に「回送車」として運行することが多いです。路線バスの場合、運行ルートや時間が決まっているため、その通りにバスを走らせなければなりません(事前に届け出て許可を受ける)。
しかし、お客様を乗せずに運行できる「回送車」は時間もルートも自由に走らせることができるので、最短で車庫へ移動できたりもします。バス会社にとってはメリットがあるというわけですね。
貸切バスの見積り明細に表記される「回送代」とは?
例えば合宿などで、東京から千葉の合宿所まで送ってもらい、現地ではバスを利用しない。翌日の夕方迎えに来て欲しいというケースがよくあるかと思います。
この場合、東京から千葉まで高速道路などを利用しますが、その通行料金は行きだけではなく、車庫まで帰る際にかかる通行料金などの実費も「回送代」としてお客様にご負担いただいています。
また、翌日の夕方迎えに行くような場合も、行き・帰りと往復の高速料金が実費としてかかりますので、いったんバスを返すと2往復分の高速料金が「回送代」としてかかるのでご注意ください。
貸切バスの利用料金には、バスを車庫まで返した分の運賃も含まれます
「高速料金が実費としてかかるなら、下道使って移動してよ」
お客様からよくあるリクエストですがこの場合、高速道路を使わないと「移動時間」「移動距離」が通常よりも長くかかることがほとんどです。貸切バス料金は、バスを利用しているとみなされる距離と時間で計算するものなので、その分、バスの運賃(料金)が高くなる可能性があります。
また、貸切バスを片道だけ利用した場合でも、車庫まで戻る時間と距離を含めて運賃(料金)計算されるので、「下道」を使うのはやはり得策ではありませんね。
合宿などでバスをいったん返す場合、時間と距離によっては、留め置いた方が安くなることも。安く済む方法はバス会社が提案してくれますので、見積りの際、気軽に相談してみましょう。
貸切バスで「回送代」がかかる理由まとめ
- お客様を乗せずに貸切バスが車庫に戻る場合に「回送」扱いとなる
- 見積りに明記される「回送代」とは、車庫に戻る際に使用した高速代金などの実費を精算するもの
- 片道だけの利用であっても、回送にかかる時間と距離も含めてバス料金(運賃)を計算
- バスをいったん返す場合、留め置いた場合と比較して安い方で運行してもらおう
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