欧州安全基準に適合、世界42か国で事故軽減に貢献する「モービルアイ」
2回にわたり、ヒヤリハット事故に有効なシステムとしてジャパン・トゥエンティワン株式会社(以下、J21)さんの「モービルアイ」をご紹介してきました。
今回は「モービルアイ」が世界42ヵ国で販売され、そのチップ(画像処理半導体EyeQ2)はBMWやボルボ、ゼネラルモーターズ、フォード、オペル、現代自動車、日産、ホンダなどにも採用されている信頼性の高さについてご紹介していきましょう!
後付けする先進運転支援システムとして唯一、欧州安全基準に適合!
「モービルアイ」が世界で選ばれている理由のひとつとして、欧州安全基準のうちUN-ECE協定規則130号「車線逸脱警報装置」の認証試験をクリアしていることがあげられます。
国土交通省の自動車基準「道路運送車両の保安基準」も、2015年8月1日からバス(大型トラックも)に対し、この「車線逸脱警報装置」の基準を導入。
「後付け」に関しては特に適合する義務はありませんが、「モービルアイ」は適合しているというのがポイントです。
また、自動車の国際基準には制定されていない「前方車両衝突警報装置」ですが、ISO規格取得を目指しているとか。
後付けであっても、新車に備わっている先進運転支援システムと遜色ない、すぐれた性能を発揮するものであるというのがわかります。
また、最近ではドライブレコーダーなどに衝突警報や車線逸脱警報などの運転支援システムを搭載したものが発売されています。
「モービルアイ」自体には、ドライブレコーダーとしての機能はありませんが、「Yupiteruドライブレコーダー」やデジタコと連動させることで、ドライバーがいつ、どこで、どのような状況で警報を鳴らしたか一目で分かるように管理できます。
「モービルアイ」は、単眼のモノクロのカメラで、モーション3Dというテクノロジーを使って衝突予測を常にしています。
障害物に対する高い検知率と確かな精度で、誤作動を極力抑えることで正確に“警報”を鳴らします」とビジネス開発担当の鈴木さん。
以下はモービルアイを取り付けた大型バスで実際の道路を走行。
どのような場面で警報が鳴るのかを紹介しています。
百聞は一見にしかず。
その正確さを体感できるように、試乗会も定期的に開催しているそうなので、ぜひ、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
現代自動車「ユニバース」の2016年モデルに採用!
過日、大阪で開催された「2016バステクフォーラム」で行われた「衝突被害軽減ブレーキ」の実演。
その中で現代自動車のユニバースは、ヨーロッパ基準である「完全停止」する「衝突被害軽減ブレーキ」を装備しているとして注目を集めました。
一般的な「衝突被害軽減ブレーキ」は、ミリ波レーダーのセンサーを使って前方を監視し、障害物を察知した際に警報が鳴り、それでもブレーキ操作がされないと、自動でブレーキがかかる仕組みになっています。
ユニバースでは、ミリ波レーダーに加え、前方カメラを併用することで、対象物の検知制度をUP。
誤作動を極力少なくし、万が一の場合の安心を高めています。
この技術にモービルアイと同じチップを採用。
他にも日産のセレナやボルボFH16でも同じものが使われているそうです。
成果報酬型の交通事故削減サービス「TARaaS(タラーズ)」も販売開始
「日本の交通事故を半分以下に減らしたい!」と考えているジャパン・トゥエンティワンさんでは、「事故削減できなければ利用料金はいただきません!」という大胆なサービス「TARaaS(タラーズ)」を2016年2月よりスタート。
「モービルアイ」とフリート管理システム「イトラン(ITURAN)」、タラーズ・コンサルタントの3ステップで、交通事故を劇的に軽減するというもの。
50台以上のバスを保有するバス会社などに提供しています。
このシステムの一番の特徴は、ドライバーの運転技量や質を「見える化」できること。
モービルアイにより出された警報データを収集し、運転者ごと、バスごとに集計・分析が可能です。
このことにより、危険な運転を行っていないかをチェックできるとともに、燃費のよいエコドライブをどのぐらい実践できているかなど、総合的な安全評価を客観的に行うことができます。
保険会社から提供される過去3年間の前方事故損害総額(平均)の50%削減値を基準(標準価格)として、その達成率に応じて月額サービス料金を設定。
削減効果が25%以下の場合は、月額費用無償。
75%以上達成できた場合は、標準の2倍料金をいただくという成果報酬型の料金体系を採用しています。
鈴木さんによれば
「このシステムを採用した場合、事故削減効果はもちろんですが、燃費効率が向上することにより、毎月の経費を大幅に削減。
また、安全装置付き車両により、乗務員求人の応募が増えたという報告もあります。
将来的には警報データを収集・分析して、例えば警報多発地点を社内や地域で共有するといったビッグデータの活用で事故削減に貢献したいと考えています」。
新しいシステムを導入するのはなかなか勇気がいるものですが、成果報酬型であれば、リスクが少なく、取り入れることができますね。
つい先日、神奈川で行われた運行管理者の基礎講習に参加してきたI。
確かに年々交通事故は減少していますが、ヒューマンエラーによる事故は相変わらずなくならないというのが実情。
「ちょっとしたミス」、「ちょっとした油断」、「ちょっとした不注意」は完全になくすことはできません。
でも、「モービルアイ」のようなシステムを活用することで、このヒューマンエラーによる交通事故は防げるはず。
「警報が鳴るのが煩わしいという声もありますが、警報が鳴るのと事故を起こすのとどちらがいいか、比較するまでもありません。
警報が鳴らない運転を心がけていけば、事故は起きません。
うまい運転よりも、安全運転を!
すべてのドライバーさん、バス会社の方に自信をもっておススメしますよ!」
会社の規模に合わせた導入方法をアドバイスしてくれるとのこと。
まだ、ドラレコもデジタコもこれから・・・というバス会社さん。
ぜひ一度、相談してみてはいかがでしょうか?
(C)ジャパン・トゥエンティワン株式会社
■写真提供・取材協力
ジャパン・トゥエンティワン株式会社
東京都渋谷区恵比寿西1-26-7
Tel:03-5456-8520
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