大阪・舞洲「バステクフォーラム】会場

最新バス事情をチェック!「2016バステクフォーラム」

こんにちは!編集部Iです。

バス専門雑誌「バスラマインターナショナル」を発行しているぽると出版さんが毎年主催している体験型バスイベント「バステクフォーラム」に行ってきました!

場所は大阪のベイエリア、舞洲にある「空の広場」。大阪市此花区にある人工島で、スタジアムやアリーナ、野外施設、ロッジなどが立ち並ぶレジャースポットです。

大阪からJRを利用し、桜島駅から北港観光バスが運行する「舞洲アクティブバス」で約15分。ロッジ舞洲前で降り、歩いて約5分ぐらいのところ。

桜島駅はユニバーサル・スタジオ・ジャパン駅のお隣、といえば、なんとなく場所の検討はつくかもしれませんね。

最新技術も体験できる、話題のバスイベントへ

この「バステクフォーラム」というイベント。一般の人にはまったく馴染みがないものかもしれません。

それもそのはず、バスメーカーやバス関連用品会社などがバス事業者向けに出展。最新の安全技術のデモ、新型バスの運転体験、安全運行に役立つワークショップなどバスに関するさまざまな情報が一堂に会する内容になっています。

私も今回はじめてお邪魔します。楽しみですっ!

広い会場にはいろんなバスがずら~り!

イベント会場「空の広場」

広い・・・・。そして何もない・・・。

なんせ、大型バスが実際に走行し、衝突被害軽減ブレーキの実演ができるだけの広さがなくてはいけません。

会場の姿は見えますが、なかなか入口までたどり着けない。(ちなみに、空の広場の隣はサーキット場になっており、ゴーカートがブンブン走っていました)

着きました・・・。

バステクフォーラム出展各社のブース
「バステクフォーラム」車両展示会場

今回、車両展示しているのは三菱ふそうエアロクイーン(プレミアムシート装着車)

三菱ふそう・エアロクィーンプレミアムシート装着車
エアロクィーンの車内

ヒュンダイ社のユニバース

現代自動車・ユニバース

Willer Express Japanの体験型アトラクションバス「スターファイター」、そして、都市間高速車「GRAN」

ウィラージャパンのアトラクションバス
ウィラージャパン・都市間高速車

西日本JRバスの都市間高速車グランドリーム号

西日本JRバス

阪急バス 日野ブルーリボンハイブリッド

阪急バス・日野ブルーリボンハイブリッド

なかなか壮観です。

一度にいろんな会社のバスを同時に見ることはめったにありません。しかも、ゆっくり見れるのはうれしい!写真も撮り放題です!!

バスのシートも各社いろいろで、最近のトレンドなどもわかりやすく見比べることができました。

行き先表示器やドラレコなど、バス用品や周辺機器の展示も!

こちらはバスシート専門メーカー「天龍工業」のブース。

バスシート専門・天龍工業株式会社

普段私たちが良くみかけるバスのシートとは違い、ちょっとゴージャス。まるでマッサージチェアみたい!最近のプレミアムバスでよくみかけるワンランク上の座り心地のものですね。

お隣はマジカル・テクニカ。

マジカル・テクニカ株式会社

こちらは、シートベルト装着率を高めるためのシステムを紹介。

最近のバス事故で「シートベルトを締めていたら・・・」ということがさかんに報道されています。

シートベルト未装着の場合、シート脇についているランプが点灯。一目でシートベルト装着の有無がわかるようなしくみです。

そして、バスイベントなどではマニアの方々が集まるデジタル行き先表示器やバス降車ボタンなどを提供している「オージ」のブース。

株式会社オージ

つい先日も子連れライターMが行き先表示器変え放題イベントに出かけていましたが、なんとなく見てるだけでワクワクします。

お次はバスの安全運行に欠かせない機器を展示しているブース。

今回初出展のデンソーセールス。バスの安全な運行管理に欠かせないデジタコ、ドライブレコーダー、アルコールチェッカーなどを扱っています。

デンソーセールス

ジャパン・トゥエンティワンでは後付けできる衝突防止補助装置「モービルアイ」を展示。
ジャパン・トゥエンティワン

このほか、アルミホイール「タフブライト」などを展示する新日鐵住金、バス用リビルドターボのターボテクノサービス、電動ノンステップバス用アクスルを扱うゼット・エフ・ジャパン、アメリカの自動車用変速機メーカー・アリソンジャパンがそれぞれのブースを展開。

ひとことでバスといっても様々な関連用品があるのがわかりました。

この他、バス事業向けのシステムを取り扱う工房、神奈中情報システム、リオス、国際興業商事部が出展。

バスのダイヤを管理したり、高速バスなどを予約管理するもの、居眠り検知器(ウェアラブルセンサー)など多彩な商品が展示されています。

神奈中情報システム

バスの安全な運行対策をきちんと行っているバス事業者を評価する「貸切バス事業者安全性評価制度」がありますが、その申請はとても大変!こういったシステムを導入し、煩雑になりがちな運行管理を一元化するバス会社さんは今後も増えていくのでしょうね。

見て、乗って、最新技術を体感できる実演イベントに参加!

さて、今回の最大の目玉といってもいいのが「衝突被害軽減ブレーキ」&モービルアイ実演。

毎年、バステクフォーラムでも好評だそう。全部で3回開催され、実際にバスに乗り込み、ブレーキ実演を体感できます。

私は午後からお邪魔したので、2回目の実演を間近で見ることができました。

ブレーキ実演車両は日野自動車「セレガ」

日野自動車「セレガ」

三菱ふそうトラック・バス「エアロエース」

三菱ふそうバス「エアロエース」

現代自動車ジャパン「ユニバース」

現代自動車ジャパンのバス

そして、ジャパン・トゥエンティワンの補助装置モービルアイを装着した海部観光のバスになります。

モービルアイをつけた海部観光バス

衝突被害軽減ブレーキとは、他の車両や障害物などへの衝突が避けられないと判断した場合に自動でブレーキがかかり、被害を最小限に食い止めるというもの。

1991年から先進安全自動車(ASV)として研究されてきました。バスについては、2012年に発生した関越自動車道高速バス居眠り運転事故を受け、観光バス・高速バスの新車には2014年にすでに義務化されました。

各バスメーカーとも、それぞれ独自に研究開発。レーダーやカメラからの情報をコンピュータが解析し、前方に車両や障害物があるにも関わらず、運転手がブレーキ操作をしない(あるいは、できない)場合、警告音を鳴らして知らせ、それでもブレーキ操作が行われない場合、作動するシステムになっています。

日野自動車の衝突被害軽減ブレーキPCSは、前方に静止した障害物があった場合と、低速で走る車があった場合の2パターンを実演。

高速道路などで、前方に渋滞があったのに気づかず、ブレーキが遅れた場合を想定しています。

セレガの乗車体験整理券をゲット

3回目の実演で日野自動車「セレガ」のブレーキ体験整理券をゲットしたので、外側から見た場合と、実際に乗車した場合の衝撃を動画でご紹介しましょう!

最初の動画は、静止した障害物があった場合の実演。

外側から撮影した動画はこちら

その車内ではこんな感じ

日野自動車は、設置した障害物が小さすぎて効きが甘いように感じるかもしれませんが、しっかり目標物をとらえて停まっています。

もう一つは、前方に低速走行している車があった場合の実演。バスは時速約60㎞で走行。前方の車は時速約40㎞で走っています。

どうです?

バスの技術はどんどん進化してます!

事故を回避するために最も重要なのはドライバーの技術や健康管理ですが、万が一に備えて、こういったサポートがあるとさらに安心できますね。

実際に乗ってみないとわからないその魅力!運転&試乗体験

大型免許を持っている方は、実際に運転体験もOK!

バスの運転体験ができます

ということで、今回は三菱ふそうからは、エアロエース、ローザ4WDの2台。いすゞ自動車・新型エルガ(AMT車)1台。日野自動車・セレガ、ブルーリボンハイブリッドの2台。現代自動車ジャパン・ユニバースの1台。

アリソンジャパン・三菱ふそうエアロスター(三菱ふそうより貸与)、日野ブルーリボン(近鉄バスをチャーター)の2台、計8台が出品。

体験運転をするバスに試乗ができるということで、現代自動車ジャパン「ユニバース」に乗ってみることにしました。

現代自動車・ユニバースに試乗体験
現代自動車ジャパン・ユニバースの車内の様子

バスのシートは2列・1列の並びで体の大きな人でも余裕をもって座れるような大きめの座面。座ると包み込まれるような感じ。インバウンドのお客様でもゆったり座れますね!

日本のバスに比べると、サスペンションが柔らかめ?それともシートが柔らかいからでしょうか?ふわふわした感じの乗り心地でした。

こちらはアリソンジャパンにより、自社のATがついている三菱ふそうエアロスター(三菱ふそうより借用)のノンステップ。

エアロスター・ノンステップバス

車椅子を利用するお客様を想定した仕様になっています。

フラットになっているバスの昇降口
車椅子のままスムーズに乗り込める

シートは収納可。車内に車椅子のまま乗り込めて便利ですね。

この他、架装したバスもいろいろ。

中京車体工業のリエッセⅡはパンダ仕様!

中京車体工業・スマイリングパッケージ
中京車体工業・リエッセⅡ

東京バスグループとエムビーエムサービス共同展示ルーフスポイラー車。

三菱エアロルーフスポイラー車

ベースは三菱ふそうのエアロエース(天井直冷タイプ)。上から見ると、こんな感じ。

ルーフスポイラーを架装したエアロエース

オーナーさんのこだわりでいろんなカスタマイズが楽しめるということですね!

ワークショップやプレゼンツアーと盛りだくさんな1日

会場では、ジャパン21の「貸切・高速バス事業者向け 当社が進めている安全対策の現状」、国土交通省近畿運輸局「最近の運輸行政の動き~軽井沢スキーバス事故を受けての対策~」という講演会を午前・午後の2回開催。

また、出展の見どころを紹介するプレゼンツアーも。

プレゼンツアーを開催
ウィラーエクスプレスジャパン

高速バスでおなじみの「ウィラージャパン」のブースでは、話題の2階建てレストランバスの紹介や

ウィラージャパン バスシート紹介

おしゃれで座り心地がいい!と女性に人気の高いバスシート「ボーテ」やホテルラウンジをイメージしたエグゼクティブシートの展示をしていました。

実は、編集部I。行きの大阪までこのウィラーエクスプレス「ボーテ」に乗って移動したのです。そのレポートはまた後日、お届けしましょう!

さて、好天にも恵まれ、すっかりバス三昧な1日。名残惜しいですが、そろそろ会場を後にしましょう。チャンスがあれば、また来年もぜひお邪魔したいと思います。

バス事業者、関係者のみなさん。興味がありましたらぜひ、来年、足を運んでみてはいかがでしょうか。

■取材・撮影協力
株式会社ぽると出版「バスラマインターナショナル」

「2016バステクフォーラム」
<開催日時>2016年5月27日(金)10時~16時30分
<開催場所>大阪市 舞洲スポーツアイランド「空の広場」
主催:株式会社ぽると出版 バステク事務局
協賛:公益社団法人日本バス協会、近畿バス団体協議会
後援:国土交通省近畿運輸局


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この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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