安全にバスを走らせる!京王電鉄バスの場合
こんにちは!編集部Iです。
最近、貸切バス会社を選ぶ際に、「安全対策に積極的に取り組んでいるバス会社を紹介してほしい」、「セーフティバス(貸切バス事業者安全性認定制度)を持っているところがいい」という問い合わせが増えているのを実感しています。
2016年4月に消費者庁が行った「貸切バスに関する消費者意識調査について」で、安全に関する取り組みについて「消費者側でも費用負担する意向はある」という結果を発表。
国内のバスツアーや高速乗合バスを利用したことがある20代~60歳以上の男女2,500人に対して行ったアンケート調査の中で、「バスツアーを選ぶ際にバス会社の安全への取り組みが確認できた場合、ツアー選択にどの程度影響するか」を質問したところ、
バスツアーでバス会社がわかる方法がある場合、大きく影響する・どちらかといえば影響すると答えた人は全体の84%にのぼります。
また、安全に対する取り組みに対し、費用負担する意向があると答えた人は全体の9割以上で、ツアー料金に対し、プラスして払える金額で最も多かったのが「1,000円」で、6割以上の人が1,000円以上払うと回答していました。
先日、日本テレビの情報番組での取材で、スキーツアーから帰ってきた若者が安全よりも安さで選んでいる、という報道がありましたが、その一方で安全性が気になると感じている人も決して少なくはないこと。
予算の上限はあるものの、「安全」に対してきちんとお金を払いたいと思う傾向がくっきりと現れていますね!
そこで、今回は安全運行に積極的に取り組むバス会社、京王電鉄バスさんの事例をご紹介したいと思います。
2007年に関東民営バスで初めて「運転訓練車」を導入!
京王電鉄バスでは、安全運行の質、サービスの質向上のために「運転訓練車」を2007年3月に導入。いまでこそ、大手バス事業者で導入するところが増えてきましたが、関東エリアの民営バス会社では初めての試みでした。
ドライバーが安全確認をきちんと行ったかどうかをチェックできる「アイマークレコーダー」、「安全確認装置」。
前方を走る車との車間距離を測定する「車間距離測定器」。
「左側方距離測定器」では、駐車している車の脇を追い越していく場合、安全な感覚を保って走れるかなどをチェックできます。
この他、お客様の乗り心地とも関係する「動揺計(加速度測定器)」や「運転記録計」、運転席周辺の映像と音声を収録する「録画・録音装置」なども設置。
「燃費測定装置」と合わせて、エコな運転ができているかもチェックできるようになっています。
免許取り立ての場合は、基礎的な安全運転教育を行うのに最適!ベテランのドライバーであれば、日ごろ気づいていない運転の「クセ」をチェックし、客観的なデータをもとに再教育・カウンセリングを行うことで、さらなる運転の質向上に役立ちますね!
この他、運行管理者による安全確認を徹底。アルコールチェック、健康把握など日々の点呼を徹底する体制を整えています。
また先日の「NASVA安全マネジメントセミナー」で、国土交通省自動車局安全政策課長・平井氏から、最近、健康起因事項が増えているという発表がありました。
平成26年4月に改訂された「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」では、定期健康診断に加え、脳・心臓・消化器系疾患や睡眠障害等の主要疾病に関するスクリーニング検査を推奨。
京王電鉄バスさんでは、定期的な脳ドック(MRI)検診や高速・貸切バス乗務員を対象に睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査を実施しています。
ハード面でも安全装置を積極的に導入!
路線バス・高速乗合バス・貸切観光バス事業を展開する京王電鉄バスさん。
安全運行・サービス、マナー向上の要はもちろんドライバー教育(ソフト面の強化)ですが、それをサポートする意味で全車両にドライブレコーダーを導入。バス車内外に設置されたカメラやマイクで映像・音声情報を記録しています。
また、左折時や進路変更時に左折チャイムを導入したり、車内確認用の補助ミラーを設置。巻き込み事故や後続車の追突事故予防に役立てています。
高速バスに使用しているバスには2013年から衝突被害軽減ブレーキを搭載したものを導入。衝突の恐れがあると判断した場合、警告音で知らせるとともに、それでもブレーキ操作がされなかった場合は、自動でブレーキ操作がされるタイプになっています。
また、日々の整備点検の他、法定点検や車検なども自社車両整備工場で実施。
国土交通省によると、バス火災の多くは車両の整備・点検不良が原因といわれていますので、安全運行はもちろんのこと、こうしたトラブルへの備えもしっかりおこなっていらっしゃいます。
ソフト面、ハード面での積極的な取り組みが評価され、京王バス東では貸切バス事業者安全性評価認定制度で「三ツ星のセーフティマーク」、京王電鉄バスでは「二ツ星のセーフティマーク」を取得されていらっしゃいますよ!
貸切バスドライバーはプロ中のプロ!
以前、日立自動車さんを取材した際に、貸切観光バスの運転を任される前は必ず路線バスやスクールバスの運転を経験してからという話を伺いました。
京王電鉄バスさんでも貸切バスを運転するドライバーは「運転職の最高峰」という位置づけだそう!
同じ道順で走る路線バスとは違い、貸切バスは毎回走行ルートが異なり、道路状況・気象環境もバラバラなため、様々なシーンやトラブルでも臨機応変に対応することが求められます。
それゆえ路線バス運転手として経験を積み、選抜された者が高速バスに乗務できるようになり、その中でも特に運転技量やホスピタリティが高く、貸切観光バスドライバーとして適正有りと認められた方のみが、乗務できるようになるとのこと。
う~ん。かっこいい!!
もし、京王電鉄バスの貸切バスを担当できるドライバーさんがご家族にいらっしゃるなら、とても誇りに感じますね!
身近な存在、愛されるバス会社を目指して!
毎年、秋に行われる「バスまつりin晴海」への参加の他、夏休みには各営業所でオリジナルのイベントを開催している京王バスグループ。
今年の夏に調布営業所で行われたイベントがとてもおもしろく、内容が充実していたとレポーターの編集部Mが絶賛していました。
地元利用者さんやバスファンにはおなじみですよね?京王電鉄バスグループのキャラクター「ピンポン」、「パンポン」。
バスイベントでは子どもたちから大歓迎を受けています。
バスマニアに大人気の方向幕タオルや
本物そっくりのバスコレクション!京王限定版です。
人気のグッズは京王バス関連のイベントなどで販売されている限定グッズなので、ぜひチェックしてみてくださいね!
京王電鉄バスグループは、京王線沿線を中心に営業所があり、年式が新しく設備の充実した貸切バスを豊富に所有しています。
1913年に東京で初めての乗合バス運行を開始して以来、地元の人たちの身近な足としてその歴史を紡いできました。
路線バスや高速バスも運行しているバス会社さんの場合、お盆や年末年始の繁忙期は、ドライバーさんの手配が難しく、バスが空いていても運転手がいないという状況もあるそうですが、その期間を除けば、比較的貸切バスの手配は可能だといいます。
京王バス営業所の近くにお住まいの方で、空きバスがみつからない!という方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか?
■取材協力
京王電鉄バス株式会社
http://www.keio-bus.com/
*ホームページからも問い合わせ可能です。
*ご出発地は東京都に限りますのでご了承ください。
<貸切観光バスの問い合わせ先>
Tel:03-5376-2228(9時~18時、土日祝、年末年始休み)
Fax:03-5376-2214
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