高校山岳部の日帰り登山送迎、バス料金の目安について

高校の部活動で日帰り登山を計画。目的地までの送迎手段として貸切バスをチャーターした場合の料金はいくらぐらいになるのでしょうか。

今回は実際に依頼のあった千葉県内にある高校の山岳部で夏休みに登山&自然体験を兼ねた日帰り旅行をモデルコースとして、実際の送迎バス料金を計算してみました。ぜひ参考にしてください。

千葉県出発で埼玉県長瀞までの送迎モデルプラン(コース)

埼玉県・宝登山
宝登山

埼玉県にある長瀞は日帰りで気軽に楽しめる登山&ハイキングコースがあります。ロウバイで有名な宝登山(ほどさん)や北側にある長瀞アルプスを歩くのが一般的。野上駅から万福寺経由から宝登山にいくコース、武野上神社・総持寺を経由してから宝登山にいくコースなどがあります。

長瀞駅周辺には日帰り温泉施設があるので、帰りはさっぱりと汗を流して帰るのもおすすめです。

今回は千葉県柏市出発で長瀞までの往復送迎についてバス料金を計算してみました。

<柏市から長瀞まで高校山岳部の日帰り送迎モデルプラン>
▼07:30 柏駅クレストホテル前からバス乗車
▼09:30 野上駅到着・下車、長瀞アルプス登山へ
※バスは長瀞駅へ回送し、現地で待機
▼12:15 長瀞駅でバス乗車
▼12:30 アウトドアセンター長瀞でラフティングを楽しむ
▼14:30 バス乗車・長瀞日帰り温泉「梵の湯」へ
▼15:30 日帰り温泉出発
▼17:30 柏駅クレストホテル前到着・終了

(10時間・250㎞利用・税込)
・大型観光バス 130,856円(税込)~
・中型観光バス 111,892円(税込)~
・マイクロバス 95,964円 (税込)~
※バス運行前後の安全確認2時間分も含めて計算
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金は別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送分は含みません。

上記金額は2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額(最低基準額)」に基づき、計算した最低基準額です。実際のバス料金は、各バス会社が関東運輸局に届け出た単価で計算します。

このため、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。また、バス会社ごとに単価が異なるので、しっかりと見積りを取り寄せて、比較しないと損をしてしまいますよ。

千葉を含め、関東エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。

貸切バスの利用時間(待機時間を含む)が長い場合の注意点

運転手1人で運転してよい時間と距離について

早朝出発で夕方遅い時間までバスを利用する場合、ドライバーの拘束時間に注意です。1人の運転手で貸切バスを運行する(ワンマン運行)場合、1日あたりの拘束時間は原則として13時間以内と決められています。

この13時間には、バスの運行前・運行後の安全点検に要する時間2時間分を含めてなので、バスの利用時間は原則11時間が限度ということになります。

道路事情により、渋滞するなどの可能性もあり、その辺を加味して最大16時間の延長が認められていますが、ドライバー1名体制の時は11時間までの利用と覚えておいてください。

長い時間バスを貸切る場合は、各バス会社とよく相談。場合によっては交替運転手を手配するなどの対応をとることがありますのでご了承ください。

≫貸切バスの交代運転手(ツーマン運行)とは?バス料金のヒミツ
≫貸切バスの駐車場・運転手のホテル予約について

埼玉県・長瀞周辺で貸切バス待機可能な場所は?

秩父鉄道・長瀞駅
長瀞駅

長瀞周辺で登山&ハイキングで観光バスを待機させる場合、長瀞町観光協会で大型バス駐車スペースを紹介してくれます。飲食店や川下り業者で駐車場スペースを確保している場合もあるので、利用施設が決まっている場合はそちらにも相談してみましょう。

宝登山ロープウエイ山麓駅下駐車場(マイクロバス~大型バス1日1,500円)、みやま駐車場(埼玉県秩父郡長瀞町長瀞467、事前に要予約・0494-66-3318)、秩父鉄道観光バス(株)長瀞自動車営業所駐車場(0494-66-1634)があります。

日帰りの気軽な登山の場合、荷物があまり多くないということであれば、定員数ギリギリでも乗車可能。本格的な登山等で荷物が多い場合は、トランクルームがある中型バス、大型バスをおすすめします。

≫バスのトランクに荷物はどれだけ乗る?バスタイプ別比較

▼貸切バスの大きさ・定員数について
貸切バス乗車人数比較 | 大型バスの定員 | 中型バスの定員 | 小型バスの定員 | マイクロバスの定員

埼玉県内にあるおすすめ登山コース

埼玉県内には秩父と奥武蔵の両方で登山を楽しむことができます。都心部からも近いので日帰りで行きたい場合にとても便利。初心者から上級者までレベルや体力に合わせて安全に楽しみましょう。

初心者でも楽しめる「棒ノ折山(ぼうのおれやま)

棒ノ折山
棒ノ折山

棒ノ折山(ぼうのおれやま)は飯能市と東京都奥多摩との県境にある969mの山です。鎖場や岩場歩き、急登など変化にとんだ登山道で楽しめます。

山頂からは奥秩父の山々が見渡せ、下山後にはさわらび温泉でゆっくり汗を流せるのも人気のポイント。漫画「ヤマノススメ」の舞台としても有名です。

中~上級者であれば、高水三山(高水山・岩茸石山・惣岳山)までの縦走も日帰り可能。この場合、バスは御嶽駅まで回送してもらいってピックアップとなります。

<基本情報>
棒ノ折山
住所:埼玉県飯能市
問い合わせ先: 0995-66-4815
バス駐車場:事前に問合せ

<千葉から棒ノ折山まで高校山岳部の日帰り送迎モデルプラン>
▼07:00 船橋駅からバス乗車
▼09:30 さわらびの湯バス停付近に到着・登山開始
※バスは現地で待機
▼14:00 下山・さわらびの湯バス停付近に到着/さわらびの湯で日帰り入浴
▼15:30 バス乗車・日帰り温泉出発
▼18:00 船橋駅到着・終了

(11時間・230㎞利用・税込)
・大型観光バス 175,054円(税込)~
・中型観光バス 150,348円(税込)~
・マイクロバス 128,931円 (税込)~
※バス運行前後の安全確認2時間分も含めて計算
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金は別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送分は含みません。

日本百名山のひとつ「両神山(りょうかみさん)」

両神山
両神山

埼玉県西部、奥秩父山地にある標高1,723mの両神山。のこぎりのような尾根や荒々しいまでの切り立つ岩壁が特徴で、古くから山岳信仰の山として慕われてきました。

メインルート(日向大谷登山口)の他、鎖場を登る難易度の高いルート(上落合登山口)から比較的初心者でも攻略しやすいルート(白井差登山口)もあり、変化にとんだ登山を楽しむことができます。

初心者向けルートになる白井差登山口は私有地を通るので事前予約が必要(連絡先:0494-79-0494)。下山後に環境整備料1,000円が必要です。

両神山周辺には天然温泉が湧いているので、こちらも帰りにさっぱりと汗を流して帰るのがおすすめです。道の駅 両神温泉薬師の湯は町営施設になっており、そば打ち体験も楽しめます。

初心者向け白井差登山口を利用した場合は、道の駅 大滝温泉 遊湯館が近く。

<基本情報>
両神山
住所:埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9993(日向大谷登山口)、埼玉県秩父市中津川(上落合橋登山口)、埼玉県秩父郡小鹿野町 両神薄10139(白井差登山口)
バス駐車場:要問合せ(無料)

<千葉から両神山まで高校山岳部の日帰り送迎モデルプラン>
▼05:00 松戸駅からバス乗車
▼08:00 日向大谷登山口に到着・登山開始
※バスはいったん営業所に戻る
=======================
▼16:30 日向大谷登山口に下山・バス乗車
▼19:30 松戸駅到着・終了

(6時間・280㎞利用・税込)
・大型観光バス 199,892円(税込)~
・中型観光バス 171,864円(税込)~
・マイクロバス 147,378円 (税込)~
※上記金額に早朝運行分が割増になります(いくら割増になるかはバス会社ごとに異なるので見積りを取り寄せましょう)
※バスの松戸駅までの回送往復分、安全確認の2時間も含めて計算
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金は2往復分、別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送分は含みません

日本武尊を祭る御岳神社が山頂にある「武甲山」

武甲山
武甲山

秩父盆地のシンボルとして地元では親しまれている標高1,304mの武甲山(ぶこうざん)。中級レベルの登山コースとしておすすめです。

西武秩父線・横瀬駅からスタートし、橋立鍾乳洞に立ち寄り、浦山口駅へ降りてくるコース。およそ6時間40分程度かかるので、朝出発して午後早めに下山する計画を立てましょう。

羊山公園・芝桜の丘
羊山公園・芝桜の丘

また、4月中旬~5月初旬には武甲山のふもとにある羊山公園で満開の芝桜を楽しむことができます。横瀬駅の近くには武甲温泉もあり。

<基本情報>
武甲山
住所:埼玉県秩父市、秩父郡横瀬町との間にあり
問合せ先:0494-25-0450(横瀬町ブコーさん観光案内所)
バス駐車場:要問合せ

<千葉から武甲山まで高校山岳部の日帰り送迎モデルプラン>
▼05:00 流山駅からバス乗車
▼08:00 横瀬駅に到着・登山開始
※バスはいったん営業所に戻る
=======================
▼15:30 浦山口駅まで下山・バス乗車
▼16:00 秩父の湯 満願の湯
▼17:00 バス乗車
▼20:00 流山駅到着・終了

(14時間・270㎞利用・税込)
・大型観光バス 205,568円(税込)~
・中型観光バス 176,396円(税込)~
・マイクロバス 151,272円 (税込)~
※上記金額に早朝運行分が割増になります(いくら割増になるかはバス会社ごとに異なるので見積りを取り寄せましょう)
※バスの流山駅までの回送往復分、安全確認の2時間も含めて計算
※高速道路等有料道路料金、バス駐車場料金は2往復分、別途実費としてかかります
※バス会社から乗降場所までの回送分は含みません

▼関連コンテンツ
≫送迎バス貸切手配について
≫部活送迎は「貸切バス」が便利!部活別バスの選び方とレンタル方法
≫貸切バス(送迎バス)のキャンセル料は?

★記事内で紹介した貸切バス料金目安は、2023年8月25日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき計算した最低基準額です。
バス会社ごとに料金を算出する単価が異なりますので、あくまでも目安としてお考えください。
貸切バスをご利用になる場合は必ず見積りを取り寄せて、正確な金額を確認しましょう。

この記事を書いた人
バス観光マガジン編集部 編集ライター

バス観光マガジンの中のヒト。貸切バスについての基礎知識やバス旅行のヒント、バスファンのための情報など、バスに関する楽しいコンテンツを日々お届けします。

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