視察で現地のバスを借りたい!福島震災被災地を日帰り送迎する場合の料金は?
社員研修や自治体の視察、ゼミ合宿、研究室の合宿プランとして、被災地の視察を希望する場合があります。そんな時は、現地出発の日帰りで計画することが多いですよね。
そんな時に便利なのが貸切バスです。現地の事情に詳しいプロの運転手付きで送迎してもらえるので、知らない土地でも安心してお任せできます。
今回は福島県の被災地を視察したいという要望に合わせた視察プランとして、おすすめの場所を大特集。バス料金の目安も併せてお伝えします。
福島県の震災被災地視察モデルプラン(コース)
東日本大震災が東北エリアを襲ったのは2011年3月11日。2021年で10年という節目を迎えました。地震と共に津波が押し寄せ、甚大な被害を及ぼし、関東大震災以来の死者・行方不明者を出すことになりました。
福島県内ではいまだに、福島第一原子力発電所事故による帰宅困難区域が残っています。その一方で、東北中央道の霊山IC(インターチェンジ)~伊達桑折IC間が2021年4月24日に開通。相馬から福島まで全線開通し、常磐自動車道と東北自動車道を結ぶ無料高速道路が完成しました。
復興が進んでいるところ、未だに見通しがたたないところ、そんな福島の今を視察する場合は、現地でバスをチャーターするのが便利です。
<福島の被災地視察モデルプラン>
▼09:30 郡山駅でバス乗車
郡山駅での送迎バス乗降には東口広場を利用できます。
事前予約は不要で、中央口改札から徒歩約3分程度の場所です。
▼10:30 藤沼ダム到着
“内陸の津波”といわれた農業用の藤沼ダム決壊で滝・寺西・城影地区に甚大な被害を引き起こした場所、関連施設を視察。
▼17:00 視察終了、現地出発
▼18:00 磐梯熱海温泉到着・宿泊
お疲れ様でした!下車場所も自由に決められます。
貸切バスは安全な運行のため、当日急に行き先を変更することはできません。
福島を含め、東北エリア出発の貸切バス料金の目安は以下の記事も参考にしてください。
現地視察用に貸切バスをチャーターする場合のポイント
土地勘のない場所で貸切バスを運転手付きでレンタルする場合、どんなバス会社があるのかよくわからないというのが実情。その点、貸切バスの達人ならご希望の出発地でバス会社をご紹介するサービスなので安心してご利用いただけます。
別の都道府県から福島県へ電車・飛行機で移動し、現地で貸切バスに乗車する場合、主に以下の出発地から利用するかと思います。バスにスムーズに乗降できる場所として確認しておいてください。
福島空港は大阪・札幌便を利用して福島へ来る場合、助成金を用意しています。利用する場合は要チェックですね。
いわきや相馬など浜通り方面を希望している場合は、 常磐自動車道と東北自動車道を結ぶ無料高速道路完成により、福島駅からの移動が便利。帰宅困難区域が残る双葉町、大熊町、富岡町の視察が可能です。
また、バスレンタル代(車両・運転手・ガソリン代・車両保険代)以外の経費(高速道路通行料金、駐車場代など)は実費となりますので別途予算として考えておきましょう。
貸切できるバスの大きさ・定員数については以下を参考にしてください。
貸切バス乗車人数比較 | 大型バスの定員 | 中型バスの定員 | 小型バスの定員 | マイクロバスの定員
福島県の被災地視察おすすめスポット
福島現地発で日帰り視察が可能な場所を厳選してご紹介します。
須賀川市・藤沼ダム
太平洋側の地域を大津波が襲ったことはご存じでも、内陸部で起きた津波について詳しくは知らないという方も多いのでは?須賀川市は福島空港がある場所でもあります。
藤沼ダムは農業用のダムとして山あいの集落につくられたもの。まさかの決壊で、小さな集落を次々と飲み込んでいく様子は“陸の津波”として記憶に残る災害となりました。
2021年現在、堤防や湖畔周囲の道路は再整備されています。キャンプ場や温泉、コテージなどが立ち並ぶ藤沼自然公園には、震災後に湖底で見つかったヤマアジサイが植えられ、“奇跡のアジサイ”として震災の記憶を受け継いでいます。
<基本情報>
藤沼自然公園
住所:〒962-0204 福島県須賀川市江花字石倉山22
問い合わせ先:0248-67-3355(ふれあいランド)
営業期間:通年、毎週火曜休み
※利用時間は施設により異なります
予約:団体は要予約
<貸切バス送迎料金相場>
郡山駅9時30分出発で藤沼ダム・藤沼自然公園視察、磐梯熱海温泉まで(17時30分着)片道送迎した場合
※バスの郡山回送分含む
(8時間30分・150㎞利用・税込)
・大型観光バス 107,063
円~
・中型観光バス 91,542
円~
・マイクロバス 78,804
円~
南相馬市・磯部地区・大洲海岸など
津波と原発事故の両方の災害を受けた南相馬市。そして相馬市でも磯部地区、原釜地区が津波で集落が流出するなど、被害の大きさを今もなお感じることができます。
相馬市防災備蓄倉庫『相馬兵糧蔵』や松川浦地区の慰霊碑、相馬市伝承鎮魂祈念館、磯部地区メガソーラー、語り部ツアーなどさまざまなプログラムを用意。震災から学んだ教訓なども体感することができます。
南相馬市では津波の高さのモニュメント・犠牲者の名を刻んだ記念碑を設置した「メモリアルパーク」を2021年4月に整備。津波到達高さ11.1mというすさまじいまでの自然の脅威を感じられるスポットになっています。
<問合せ先>
相馬市観光協会
住所:〒 976-0042 相馬市中村字北町55-1
問い合わせ先:0244-35-3300
南相馬市メモリアルパーク
住所:〒975-0022 福島県南相馬市原町区北泉地蔵堂388
<貸切バス送迎料金相場>
福島駅10時出発==道の駅南相馬==昼食==南相馬市メモリアルパーク==防災備蓄倉庫==相馬市鎮魂記念館==浜の駅松川浦==福島駅18時着終了
(8時間・170㎞利用・税込)
・大型観光バス 103,620
円~
・中型観光バス 88,770
円~
・マイクロバス 76,450
円~
浪江町・双葉町・大熊町・富岡町など帰宅困難区域周辺
福島 一原子力発電所事故による帰宅困難区域が残る浪江町・双葉町・大熊町・富岡町の一部。2020年7月に訪れた際は、まだ立ち入り禁止のバリケードが生々しく残っていました。
JR常磐線は2020年3月に全線運転再開。国道6号線・114号線、県道35号線は通行証の所持・確認なく通行が可能になっています。
「東京電力廃炉資料館」「中間貯蔵工事情報センター」、東京オリンピック・パラリンピック2020の聖火リレースタート地点となった「Jヴィレッジ」、浪江町「請戸小学校」などを見学するのもおすすめです。
<基本情報>
● 東京電力廃炉資料館
住所:福島県双葉郡富岡町大字小浜字中央378
問い合わせ先:0120-502-957(9時~16時30分 )
休館日:第3日曜、年末年始
●中間貯蔵工事情報センター
住所:福島県双葉郡大熊町大字小入野字向畑256
問合せ先:0240-25-8377(10時~16時)
休館日:毎週日曜・月曜(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始
●ナショナルトレーニングセンター・ Jヴィレッジ
住所:福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8
問合せ先:0240-26-0111
●請戸小学校(震災遺構)
住所:福島県双葉郡浪江町請戸持平56
<貸切バス送迎料金相場>
福島駅10時出発==道の駅相馬==昼食==請戸小学校(震災遺構)==東京電力廃炉史料館==中間貯蔵工事情報センター==Jヴィレッジ==スパリゾートハワイアンズ18時着終了
※バスの福島まで回送分含む
(8時間・180㎞利用・税込)
・大型観光バス 105,490
円~
・中型観光バス 90,420
円~
・マイクロバス 77,880
円~
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貸切バスは換気能力に優れた、コロナ禍でも安心・安全な移動手段!
福島は面積が広く、車での移動が必須です。
貸切バスは、窓を開けなくても「外気導入固定運転」をすることで、約5分程度(マイクロバスで約6~7分)で車内の空気が換気できます。これは、窓が開かない新幹線と同等の換気能力を持つ移動手段。
各バス会社とも、新型コロナウイルス感染症対策に一生懸命取り組んでいますので、どうぞ安心してご利用ください。
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