岐阜県岐阜羽島市出発で県内を巡る修学旅行2泊3日プラン!貸切バス料金はどのぐらい?
コロナ禍でさまざまな学校で修学旅行の実施を延期したり、中止したりと混乱が続いています。中部地方の修学旅行は東京や関西方面へ修学旅行に行くことが多く、中学生・高校生であれば県外へ出かけるプランがほとんどでしょう。
しかし、観光に大打撃を受けている地元を応援する意味でも、地元を巡る修学旅行もいいのではないでしょうか。
今回は実際に依頼のあった、岐阜県岐阜羽島市出発で県内を2泊3日で巡る修学旅行プランをモデルコースとして貸切バス料金を計算。立ち寄り先の見どころも併せてご紹介しましょう。
岐阜羽島市出発・2泊3日の修学旅行プラン
岐阜県教育委員会では新型コロナウイルス下での修学旅行について、感染防止対策をまとめたマニュアルを策定。万が一の場合、保護者がすぐに迎えに行けるような行き先にするのが望ましいとしています。
しかしながら、大半の学校が県外を目的地にしているため、感染防止に努めつつ実施する場合は県外宿泊も可能という考え方を打ち出しました。
岐阜県観光連盟では岐阜県の学校が岐阜県内で修学旅行を実施する場合、旅行会社に対して助成金を用意。2022年2月28日まで児童1人あたり2,000円、旅行会社に対しても送客人数に合わせた助成金があります。この機会に地元の魅力を再発見するプランもおすすめですね。
<岐阜羽島市出発2泊3日修学旅行モデルプラン>
■1日目(利用時間5時間30分・移動距離120㎞)
▼11:00 岐阜羽島市駅バス乗車
▼12:30 洞戸円空記念館
▼13:00 昼食(バス車内でお弁当)
▼14:00 弥勒寺遺跡
▼15:30 長良川鵜飼ミュージアム
▼16:30 長良温泉ホテルパークバス利用終了
(19:00 ぎふ長良川鵜飼体験)
■2日目(利用時間7時間30分・移動距離100㎞)
▼9:00 長良温泉ホテルパーク出発
▼10:00 美濃国分寺・大垣市歴史民俗博物館
▼11:30 昼食
▼13:00 昼飯大塚古墳
▼14:30 願成寺西墳之超古墳群
▼15:30 横蔵寺
▼16:30 ふじはし星の家
■3日目(利用7時間・移動距離80㎞)
▼9:00 ふじはし星の家出発
▼10:30 関ヶ原古戦場
▼11:00 ウォーランド
▼13:00 昼食
▼14:30 南宮大社
▼16:00 岐阜羽島駅駅着・終了
★2泊3日貸切バス利用合計
(20時間・300㎞利用・税込)
・大型観光バス 241,252
円~
・中型観光バス 204,336
円~
・マイクロバス 174,284
円~
※ドライバーの宿泊代(2泊3日各2食付き)、バス駐車場、施設入場料等実費が別途かかります。
▼貸切バスの大きさ・定員数について
貸切バス乗車人数比較 | 大型バスの定員 | 中型バスの定員 | 小型バスの定員 | マイクロバスの定員
岐阜県内で修学旅行行き先におすすめのスポット紹介
今回の2泊3日修学旅行プランでピックアップした行き先についてダイジェストにご紹介していきます。
円空ゆかりの地、関市にある「洞戸円空記念館」
江戸時代前期の修験僧である円空は美濃出身。尾張高田寺で密法を受けたといわれ、東国から北海道まで諸国行脚しました。円空は説法ではなく、仏像を彫ることで人々を救い、生涯で約12万体彫ったといわれています。
晩年は出生地である美濃国(現在の岐阜県)に戻り、関市で入定を遂げました。関市にある洞戸(ほらど)円空記念館は、30体以上の円空仏を展示しています。
ここでの見どころは円空最後の作品といわれる「歓喜天像」や一本の木から彫りあげた「十一面観音・善女龍王・善財童子」があります。
洞戸は古くから神々の里として、全国から山伏や修行僧が訪れた場所。高賀神社には円空もたびたび訪れていました。
関市板取には絵画のように美しい“モネの池(岐阜県関市板取の根道神社参道脇にある貯水池)”や団体での食事に便利な“道の駅 ラス店ほらど”などがあります。こちらも併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
<基本情報>
洞戸円空記念館
住所:岐阜県関市洞戸高賀1212
問合せ先:0581-58-2814
開館時間:9時~16時30分、月曜休み(祝日の場合は翌休み)
入館料:20名以上の団体で1人150円、小中学生無料(個人200円)
バス駐車場:大型バス1台(無料)
古代の寺院や役所跡「 弥勒寺官衙(みろくじかんが)遺跡群 」
美濃国の地方豪族である身毛氏(むげつうじ)氏の氏寺とわれている弥勒寺。白鷗時代の寺院といわれています。 身毛氏は大和王権と深く結びつき、軍事的・祭祀的な役割を担っていたそうです。
672年大友皇子(おおとものおうじ)と大海人皇子(おおあまのおうじ)が戦った、古代最大の争乱ともいわれる壬申(じんしん)の乱でも活躍。日本書紀によると、身毛氏は景行天皇の子どもである大碓皇子(おおうすのみこ)の後裔ともいわれています。
弥勒寺に瓦を提供したと伝わる丸山古窯跡とともに、国史跡の指定を受けています。また、公園整備で弥勒寺東遺跡が発見されたことから、2007年に弥勒寺官衙遺跡群として名称変更。
弥勒寺跡西側に位置する池尻山の支尾根の裾に発見された池尻大塚古墳も、身毛氏の造営と考えられることから、2016年に国史跡追加指定を受けました。
<基本情報>
弥勒寺官衙遺跡群
住所:岐阜県関市池尻102
問合せ先:0575-45-0500
バス駐車場:弥勒寺史跡公園駐車場を利用
岐阜市の文化遺産を継承する「長良川鵜飼ミュージアム」
鵜飼とは、鵜を操り、魚を獲る岐阜市伝統の漁法。古事記や日本書紀にもその記述があることから、1300年以上の歴史を誇るといわれています。
長良川鵜飼ミュージアムは、開催が例年5月11日から10月15日までと決められている鵜飼漁のオフシーズンであっても、その伝統について学ぶことが出来る岐阜市長良川鵜飼伝承館となっています。
館内にはミュージアムショップやカフェも併設。団体での利用も可能です。
<基本情報>
長良川鵜飼ミュージアム
住所:岐阜県岐阜市長良51番地2
問合せ先:058-210-1555
入館料:20名以上で2割引き(大人15歳以上500円、4歳以上250円)
バス駐車場:大型バス6台分(1回あたり1,000円)あり、展示室観覧の場合、入庫後3時間まで無料
「ぎふ長良川鵜飼」体験
例年5月11日~10月15日に開催されているぎふ長良川鵜飼。鵜飼観覧船に乗船し、伝統の技を間近に体験できる人気のアクティビティとなっています。
鵜飼スタート時間は決まっていますが、団体であれば希望の出船時間で出発できる貸切船がおすすすめです。
鵜飼体験は夜からになるため、体験場所から近いホテルを利用するのがバス料金を抑えるコツ。ホテルによっては送迎してくれる場合もあるので、よく確認しましょう。
関市内に宿泊する場合なら「小瀬鵜飼」も利用できます。
<基本情報>
ぎふ長良川鵜飼
住所:岐阜市湊町1-2
問合せ先:058-262-0104(岐阜市鵜飼観覧船事務所)
入館料:20名以上で2割引き(大人15歳以上500円、4歳以上250円)
バス駐車場:岐阜公園堤外駐車場の大宮町駐車場を利用。事前用薬必要(1回1,020円)
聖武天皇の国家泰平の願いを伝える「美濃国分寺」「大垣市歴史民俗資料館」
奈良時代に聖武天皇の命を受け、全国に作られた国分寺。仏教の力を借り、平和を願い建立された国分寺は68カ所あったといわれていますが、現在、そのすべてが失われてしまっています。
美濃国分寺も焼失後、江戸時代(1615年)に再建。本尊である木造薬師如来坐像は土中に埋もれていたものを真教上人が発見・掘り起こして安置したもの。国の重要文化財に指定されています。
美濃国分寺は、4ヘクタールにも及ぶ広大な敷地を誇る歴史公園の中にあり、かつては東に七重塔、西に金堂を配し、中門と講堂を回廊で結ぶスタイルだったとか。美濃国分寺に隣接して建てられた大垣市歴史民俗資料館では、国分寺跡出土品の他、地元の民俗資料や古墳からの出土品などが保存・展示されています。
<基本情報>
美濃国分寺・大垣市歴史民俗資料館(美濃国分寺跡歴史公園)
住所:史料館)岐阜県大垣市青野町1180番地1/歴史公園)大垣市青野町字八反田1240
問合せ先:0584-91-5447(大垣市歴史民俗資料館)
入館料:20名以上半額(一般100円)
バス駐車場:事前問合せ(無料)
岐阜県最大の前方後円墳「昼飯(ひるい)大塚古墳」
昼飯大塚古墳は、4世紀末(古墳時代中期)に築造されたといわれている前方後円墳です。大和政権を象徴する墳丘墓で、墳丘の長さが150m、三段築成、後円部の頂上に竪穴式石室、粘土槨、木棺直葬という3つの埋葬形態が存在するのが特徴。
後円部の一部に復元ゾーンを設けて葺石や埴輪、周濠を復元しています。ここから出土した遺物は大垣市歴史民俗資料館に展示。
古墳頂上からは濃尾平野が一望できます。
<基本情報>
昼飯大塚古墳
住所:岐阜県大垣市昼飯町大塚175ほか
問合せ先:0584-47-8067(大垣市教育委員会)
バス駐車場:岐阜大学旧早野邸セミナーハウス第1駐車場(無料)
111基もの古墳が見つかっている「 願成寺(がんじょうじ)西墳之超(にしつかのこし)古墳群 」
願成寺西墳之超古墳群は、池田山の山ろくで発見された群集墳(ぐんしゅうふん)です。6世紀末~7世紀初頭にかけてつくられたもので、9ヘクタールぐらいの場所に111基の古墳が見つかっています。
遺跡からは金環・小玉・鉄刀・鉄刀子・鉄鏃・土師器・須恵器類などの副葬品の他、人骨も発見されました。発掘品は池田町の中央公民館2階ふるさと資料室に展示されています。
<基本情報>
願成寺西墳之超古墳群
住所:岐阜県揖斐郡池田町西墳之越
最澄が創建したと伝わる「 両界山横蔵寺(よこくらじ)」
横蔵寺は、803年に最澄が創建したと伝わるお寺で、22体の国重要文化財の他、多くの絵画・書籍を所蔵していることから“美濃の正倉院”とも呼ばれています。
200年前に即身成仏した妙心法師の舎利仏(ミイラ)は有名。秋の紅葉が素晴らしく「飛騨・美濃紅葉33選」に選ばれているほど。毎年11月にはもみじのライトアップも実施されています。
<基本情報>
両界山横蔵寺
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原1160番地
問合せ先:0585-55-2811
拝観料:宝物殿、舎利堂は大人500円、小中学生200円、幼児100円
バス駐車場:無料
※紅葉まつり中は、大型バス1,000円・中型バス500円かかります。
天下分け目の戦いが繰り広げられた「関ケ原古戦場」
関ケ原の戦いは1600年(慶長5年)、美濃国不破郡関ケ原を主戦場として行われたもので、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍とが激突した場所です。
関ケ原合戦の中で最も激しく戦いが繰り広げられた場所には、石碑や徳川家・石田家の家紋入りの旗が建てられ、休憩所もあります。
気軽に回れる「決戦コース」は移動距離約3㎞(徒歩約1時間)で関ケ原駅前観光交流館を出発して岐阜関ケ原古戦場記念館、徳川家康最後陣跡、決戦地、笹尾山・石田三成陣跡、関ケ原笹尾山交流館を巡るコース。
この他「行軍コース(約16㎞・徒歩6時間)」「天下取りコース(約4.5㎞・3時間)」などもあり、時間に合わせてじっくり散策することができます。
<基本情報>
関ケ原古戦場
住所:岐阜県不破郡関ヶ原町
問合せ先:0584-43-1112 (関ケ原町地域振興課)
バス駐車場:関ケ原駅前観光交流館や関ケ原古戦場記念館に駐車可能(要問合せ)
関ケ原の合戦を再現したテーマパーク型史料館「関ケ原ウォーランド 」
約1万坪の広大な敷地に関ケ原の合戦の陣形図を凝縮して再現。旗指物や陣幕、等身大の各武将の人形を配し、当時の様子を体感できる実物大ジオラマになっています。
甲冑のレンタルも行っており、記念撮影を楽しむことも。関ケ原での戦いの様子を楽しく学ぶことができる人気スポットになっています。
<基本情報>
関ケ原ウォーランド
住所:岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1701−6
問合せ先:0584-43-0302
料金:団体30名以上で大人450円・子ども250円(一般大人500円・子ども300円)
バス駐車場:あり(要問合せ)
鉄の神様を祀った「南宮大社(なんぐうたいしゃ)」
全国の鉱山・金属業の総本宮として崇敬を集める南宮大社。地元では親しみを込めてなんぐうさんと呼ばれています。
主祭神は金山彦大神。1600年の関ケ原の戦いにより焼失し、その後1642年に三代将軍徳川家光公により再建されています。和様と唐様を折衷した独特の「南宮造」と呼ばれる建築様式で、18の建造物が国の重要文化財に指定。
中でも南宮大社が所蔵する「刀 銘三条」は日本に五振りしか現存しないといわれている三条宗近の作品です。毎年文化の日だけ一般公開されています。
<基本情報>
南宮大社
住所:岐阜県不破郡垂井町宮代1734-1
問合せ先:0584-22-1225
バス駐車場:あり(要問合せ)
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