たびっとバス安全講習①

たびっとバスの安全対策

バス会社が取り組む安全対策。今回は茨城県水戸市にあるバス会社、「たびっとバス」の例をご紹介したいと思います。

旅行先で起きるさまざまなアクシデントに備え「たびっとバス」が取り組んでいること。まず一つ目は保険について。

国土交通省によると、「一般貸切旅客自動車運送事業」を営む場合の保険金額は、対人8,000万円以上、対物200万円以上と定められています。

「たびっとバス」では、
●対人賠償1名につき無制限
●自損事故1名につき1500万円
●対物賠償1事故につき無制限
●無保険車傷害1事故につき無制限
●人身傷害1名につき3000万円
●もらい事故弁護士費用1名・1事故につき300万円限度

(保険引受会社:東京海上日動火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険)
の補償を用意しているそうです。

bus子も以前、信号待ちで停車していたところ、後から車に追突されたことがありました…。事故はいくら気をつけていても、向こうからやってくることがあります。
任意保険に入っていない車も意外に多いと聞きます。そんなときでも心強い補償ですね!

また、バスの中で急病人がでた場合や事故や災害などで、救命措置が必要な場面があります。
そこで社員研修の一環として救急救命講習会へ参加。トレーニングを積んでいらっしゃいます。

ちなみにbus子も「普通救命講習修了証」を持っていますが、初めての場合は3時間(更新は2時間)。心肺蘇生法(心臓マッサージ)、止血法、AEDの使い方を習いました。AEDといえば…。

たびっとバス安全講習②
たびっとバス安全講習③

バス後部になんと! AEDを搭載。こうしておけば、バスが走行中、倒れている人を発見した場合でもすぐに役立てることができます。

たびっとバス安全講習④

AEDの使い方は簡単(音声でやるべきこと、順番を案内してくれる)ですが、慌てているとマゴマゴします。案内に従い、実際に使ってみる、ということは本当に大切です。

たびっとバス安全講習⑤

実はbus子の家族も車で街中を走っている途中、道端に心筋梗塞で倒れている男性を発見。急遽、心臓マッサージと人工呼吸を施した、ということがありました。
この話を聞いて、「いざ!」という場面が、意外に身近にあるものだと思いました。

それから最近よく話題になっている「SAS(睡眠時無呼吸症候群)」。睡眠中に10秒以上呼吸が停止することがたびたび起こり、いびきを伴うこともあります。眠りの質が下がるため、日中、過度の眠気を伴うため、非常に危険です。

そこで「たびっとバス」では、運転者にこの「SAS(睡眠時無呼吸症候群)」検査を受けさせています。

たびっとバス安全講習⑥

この他にもさまざまな対策に取り組まれている「たびっとバス」。今回はバスを利用する私たちにもわかりやすい、身近な例を教えていただきました。ありがとうございました!

たびっとバス安全講習⑦

(取材協力・写真提供:旅人<たびっとバス>)

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バス観光マガジン編集部 編集ライター

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