ローマの路線バスとベビーカー事情
こんにちは。ローマ在住のHです。
今回はローマの路線バスのベビーカー事情をお伝えいたします。
日本のバスや地下鉄などの公共交通機関に乗るときは、ベビーカーは閉じて子どもは抱っこするものだ言われていましたが最近は必ずしもたたまなくてもよい方針になってきているようです。
イタリアでも、ほとんどの街の公共交通機関で、車椅子やベビーカーを使用している方用のスペースが設けられている場合、そにベビーカーを置けるのならたたまなくてもよいとされています。
バスの車椅子、ベビーカーゾーン
中央扉付近にあり、そこに閉じずに待機させます。
写真では、1台しかベビーカーが見えませんが、実際は2台、たたまずに置いています。
その後、3台目が来ました。場所はなかったのですが、たたまずに通路に寄せて置いていました。
子どもを抱っこして座席に座り、空のベビーカーは閉じずに置いています。結構見かける光景です。
車椅子、ベビーカー用スペースがなかったり、既に使用されて場所がない時は規則では閉じることとされていますが、お国柄、イタリア人全般、決まり事に対してきちっと守る人はおらず、決まりごとの解釈は自分に都合よく臨機応変です。
写真のように、専用スペースがなくても端に寄せてベビーカーは閉じずに置いています。
子どもに対して寛容なイタリア人
イタリア人は概して子ども、子連れに対してかなり寛容です。
ベビーカーをたたまないことにバスの運転手もたいてい目をつぶりますし、乗客の方も、よほどのことがない限り何も言いません。
たたまなければいけない、とはっきり注意する運転手ももちろんいるようですが、私は遭遇したことはありません。
むしろ、ベビーカーを降りるのを嫌がっている子どもを降ろしてたたもうとすれば、
「どうしてたたむのか、こどもがかわいそうではないか」とかえって注意されている場合もあります。
私ではありませんが、他の外国人の乗客が我が子をベビーカーから降ろして、たたもうとしていた時こう言われていました。
これは日本人の感覚からすると、ちょっとおせっかいに思えてしまいますが思ったことを率直に発言するイタリアらしい光景です。
イタリアらしい光景と言えば、いつも感心するのは、ベビーカーでバスの中に入るとき、
母親一人でベビーカーを抱えて乗ってくるとさっと手を貸す人が大抵います。降りる時も然りです。
私がベビーカーを使用していた時期、路線バスではできるだけ抱っこひもを使うようにしていましたが、ベビーカーで乗車する必要のある時にはバスへの乗り降りの際、手を差し伸べてくれる人が多く、イタリア人の人情を感じました。
年配の方は、面識がなくとも、小さな子どもに話しかけたり、微笑みかけたり、泣いている子がいれば、あやしてあげる方もいます。
「子どもは社会の宝。周囲の皆で育てるものなのよ。」
と見ず知らずのイタリア人の年配女性がおっしゃっていたのを聞いたことがありますが、素敵な考えだと思いました。
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