豪華仕様のマイクロバスがいっぱい!「第4回バステクin首都圏」
バス事業者&バスファンの皆様。今年も幕張メッセで「バステクin首都圏」の開催です。例によって、編集部Iが取材をしてまいりました。
今年は豪華仕様のマイクロバスがたくさん出展されていました。
小型観光バスが姿を消しつつあり、マイクロバスがその役割を担う中、もう少し観光旅行にぴったりなゆったり感があればなーと思っていました。
そしてもう一つ気になっていたのが、大阪で披露された日野自動車さんのドライバー異常時対応システムEDSSです。こちらもしっかり体験してきました!
この他、最新のバス業界事情もバッチリレポートします。
1. マイクロバスもプレミアム化が促進!移動手段&旅の足として進化中
2. 「電動エレベーター付き」エアロエース(大型観光バス)がいよいよ発売に!
3. 日野セレガは”省スペース”を実現した電動リフト付きバス
4. 日野自動車、もう一つの注目ポイント!ドライバー異常時対応システム「EDSS」のデモ
5. 現代自動車ジャパンはAT車とトランスミッション車を展示
6. ドライバー安全教育に機動力を発揮する京成バス「実習車」を特別展示
7. これで運転手さんの負担も軽減!超節水型洗車機アラッシュ搭載「BIG WASHERⅢ」
8. 今回、編集部が個人的に注目した大型バスの補助席問題について
9. この他「バステクin首都圏」注目の展示は?
マイクロバスもプレミアム化が促進!移動手段&旅の足として進化中
今回編集部で注目したのがマイクロバスのプレミア化!
小型バスの架装に実績のある中京車体工業からは「三菱ふそう・ローザ」と「日野自動車・リエッセⅡ」を二次架装したものを展示。
同じく架装の実績多数のエムビーエムサービスからは「三菱ふそう・ローザ」、輸入小型バス「ルノーマスター」を二次架装したもの。
バスシート開発・製造を手掛けるマジカル・テクニカは、「日野自動車・リエッセⅡ」をベースにした”SAIKYOプレミアムリムジン”を展示。
これからのマイクロバスは、簡単な送迎だけではなく、快適に移動する手段に変貌を遂げるムーブメントを感じさせる展示になりました。
WILLER×エムビーエムサービスが仕掛けるこだわり満載のマイクロバス
ます1つ目は、エムビーエムサービスが架装を手掛けた、WILLERのマイクロバスからご紹介しましょう。
ベースのバスは三菱ふそうのローザ。
外観はグレーベースに、WILLERのシンボリックなカラー「ピンク」の組み合わせたシックで大人っぽい雰囲気です。
中にはいるとそれが一変!木をふんだんに使用したナチュラルな内装で、明るいオレンジカラーのシートが斬新。
そして、天窓からの明かりが降り注ぐ明るい車内!写真ではわかりにくいですが、天窓にはシェードが付いており、リゾート気分を盛り上げてくれます。
以前、WILLERの「ベトナム ジェニック旅」で発表された「ジェニックビーグル」は、白の革張りシートの大人っぽい豪華仕様の内装でした。
今回はそれよりも、若々しくアクティブな印象です。
運転席とキャビンの間はパネルで仕切られており、そこにはモニターをスピーカー、冷蔵庫が埋め込まれていました。
出入口にはインターホンがあり、ドライバーと会話することができます。
iPhoneやiPadなどのデバイスをつなげ、好きな音楽や映像を楽しみながら移動できるのもポイント。
旅先で撮った画像をすぐに車内で再生して、みんなで盛り上がれますね。
窓には電動式で開閉できるブラインド(電動式カーテン)まで!
やり過ぎ!?とまで言われてしまうようなこだわりが随所に盛り込まれているところが、WILLERらしい遊び心かもしれません。
そしてエムビーエムサービスがもう一つ展示していたのが、フランス・ルノー社の小型バス/バン「ルノーマスター」。
海外のマイクロバス(英語ではミニバス)は少しノーズが長いのが特徴的。
ドアは横にスライドし、開口が大きく乗り降りしやすそうです。
車内はこんな感じ。シンプルなブルー系のシートにヘッドレスト部分のイエローがアクセントになっています。
天窓もあるため、車内は明るい雰囲気。
万が一の事故で車が横転しても、天窓のガラスを割って、車外へ避難できる仕様になっていますね!
こちらがコックピットです。右ハンドルの英国仕様のものをベースに、エムビーエムサービスが日本向けに二次架装しています。
ちょっと変わったマイクロバスを導入してみたいという事業者さんから、注目を集めていました。
マジカル・テクニカのハイグレードシート”SAIKYOプレミアムリムジン”
2台目は、バスシート開発・製造メーカーのマジカル・テクニカが出展したマイクロバス。
日野自動車・リエッセⅡ及び、トヨタ自動車・新型コースター専用の特製シートの紹介です。
こちらのマイクロバス、2017年にフルモデルチェンジし、安全性と居住性がランクアップ!クラス初のVSC(車両安定制御装置)の標準装備など、注目を集めています。
空港や駅からのVIP送迎などを想定した、デラックスな内装!
キャビンのシートは本革で足元の奥行は38㎝、全8席とかなり贅沢。
アームレスト収納型テーブル、レッグレスト、大型ヘッドレストなどなど、かなり細かいところまで気配りが行き届いた仕様になっていました。
しかも、4列目・5列目に段差を設け、後ろの席でもシアタービューが見やすいように配慮するなど、移動中の快適さが格段にアップ。
ラゲッジスペースも広くとっており、120リッターのキャリーバッグでも楽々載せられます。
飛行機のビジネスクラス並みのワイドシートで、体の大きな外国人や男性でもゆったり過ごせるのが嬉しいですね。
送迎はもちろん、ちょっとVIPなバス旅行も楽しめるマイクロバスです。
中京車体からは2タイプのマイクロバス
続いてご紹介するのは、中京車体が架装したマイクロバス2台。展示車両は三菱ふそう・ローザと日野自動車・リエッセⅡです。
今回、中京車体が提案しているのが「マイクロバスシートの可変性」について。
通常のマイクロバスは片側が2席、もう片側が1席という2列+1列が定番。コンパクトな車内に効率よくたくさんの座席を設けるため、シートとシートの間(ピッチ)も狭く、男性だと窮屈という意見もありました。
乗車できる人数は減ってしまいますが、1列外してピッチを広くとる、最後尾列を外して荷物スペースを広くとるなど、各バス会社で手を入れている例はよくあります。
また、こちらの架装のように、プレミアシートを設置して豪華さを演出するケースも、今後は増えていくかも!
今回の展示で、特にユニークだなと思ったのが、シートがスライドでききたり、着脱できたりする架装。
この架装だと座席を回転させて対面式にする、テーブルを設置するなど、サロンバスのような使い方も可能に!
小型の観光バスにはサロンバスがありましたが、マイクロバスにはありませんでした。
お客様から「サロンになるマイクロバスはないの?」と聞かれることがありましたが、今後はサロン仕様のマイクロバスも登場するかもしれませんね!楽しみです。
「電動エレベーター付き」エアロエース(大型観光バス)がいよいよ発売に!
2017年に開催された「第3回バステクin首都圏」でも展示されていた電動リフト付きエアロエース。
さらに改良を加え、洗練され「電動エレベーター付き」大型観光バスとして、2018年9月に発売開始になりました!
通常、大型観光バスに装備される電動リフトは、車外にリフトが張り出し、上下(昇降)する仕様(常南交通のリフト付きバス取材記事参照)でした。
三菱ふそう・エアロエースでは、トランクルームスペースを活用して、車内に車イスを入れて、中で上下する「エレベーター方式」を採用。
この方法だと、トランクスペースが1か所つぶれてしまいますが、高所恐怖症の人にとっては安心してバス車内へ入れます。
また、雨が降っている時も濡れずにすみます!
車外にリフトが張り出さないので、バスを停める場所もコンパクトで済むと、いろいろなメリットが満載。
エレベーターを操作して乗降する時間も約5分30秒程度(当社計測)と短時間なので、渋滞しやすい都内の道路事情にもフィットします。
座席はスライドして折りたたみ、車椅子スペースを確保する仕様になっています。
この方式だと、通常の観光バス仕様と福祉バス仕様のチェンジが楽です。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、バリアフリーバスの普及に一役買ってくれそうですね。
日野セレガは”省スペース”を実現した電動リフト付きバス
こちらは日野自動車の電動リフト付きバス。
いままでのタイプと大きく異なるのが、車体側面に沿って上下する(先ほどの常南交通の電動リフト付きバスの例)のではなく、リフト本体が床下に格納されている仕様になっていること。
この方式だとトランクスペースがつぶれないので、車椅子を利用するお客様が何人もいらっしゃる場合、トランクルームに収納可能な台数が増えます。
こちらも座席を折りたたんで車椅子固定スペースを確保できる仕様。
車椅子でも気軽に外出できる福祉バスの普及をさらに後押ししてくれそうですね。
日野自動車、もう一つの注目ポイント!ドライバー異常時対応システム「EDSS」のデモ
今年5月に大阪・舞洲で開催された「2018バステクフォーラム」で初お目見え!
ドライバーが体調不良で気を失うなど、非常事態の際、バスを安全に緊急停止させることができる画期的なドライバー異常時対応システム「EDSS(Emergency Driving Stop System)」を搭載した日野セレガのデモが行われました。
大阪でのデモよりも、走行距離が短いため、動画を見てもわかりにくいのですが・・・。
パイロンを過ぎたあたりでボタンが操作され、停止しています。
停止ボタンが操作されると、後続車からの追突を防ぐため、ハザードランプの点滅・断続的にホーンが鳴るようなしかけです。
緊急停止ボタンは、ドライバー自身が運転の継続が難しいと判断した祭に、自主的に押すことができるように運転席に1か所。
こちらを操作した場合は、ブレーキがすぐに作動するように設計されています。
もう一か所は、一番前の客席上部に設置されており、こちらは誤操作等の可能性を考慮し、ドライバーが一定時間内(3.2秒以内)にキャンセル操作ができるようになっているそうです。
さらに客席側のボタンは、レバーを引き起こしてからじゃないと押せないようになっていました。
写真では少し遠すぎてわかりにくいですが、EDSSが作動すると、客席最前列頭上に設置された警報ランプが点滅。
車内にもフォーンの音が鳴り響き、注意喚起が行われます。
実際に体感しましたが、シートベルトをしっかりしていれば、問題ない衝撃。
近年増加している健康起因事故への対策として、ハード面で支える画期的なシステムといえそうです。
今回のデモ車の座席は、三点式シートベルトで、さらに装着の有無を簡単に目視できる点滅ランプ付き(座席の背もたれ側で確認できる)でした。
バスツアーなどで、お客様がひざ掛けなどを使用したり、お休みになっているとき、シートベルト装着の有無を確認しやすいので、助かりますね。
このシステム、万一の場合の「分かりやすさ」「使いやすさ」、そして商用車世界初の実用化・標準装備化という姿勢が高く評価され、2018年度グッドデザイン賞を受賞(日野自動車・トヨタ自動車株式会社と共同申請・共同受賞)しています。
もちろん、いすゞガーラでも標準装備されていますよ!
「EDSS」が装備されている場合は「ドライバー異常時対応システム」とかかれたステッカーが貼られます。
「衝突被害軽減ブレーキ」、「車線逸脱警報システム」などのステッカーとともに、安全なバスを見分ける一つの目印になりますね。
この他、いま運行中のバスに、後付けできる衝突防止補助装置「モービルアイ」のテレコムによるデモ。ニチボウによるエンジンルーム自動消火装置「フォグメーカー」の実演など、安心安全を高める機器に注目が集まっていました。
ちなみに「モービルアイ」は、三菱ふそうが純正アクセサリーとして取り扱いを開始していましたが、日野自動車でも2018年1月より問扱いを開始。
既存車の安全性を高めるため、各メーカーが一丸となって取り組んでいます。
現代自動車ジャパンはAT車とトランスミッション車を展示
コスパのいい輸入バスとして注目を集めている現代自動車の大型観光バス「ユニバース」。
今回はトランスミッション車とAT車の2台を同時展示していました。
2018年に発売開始したユニバース6速AT仕様のバス。より静かなエンジン音(ZF製・排気量9.96リットル・最高出力430PS)で、快適な乗り心地を実現しています。
ドライバーズシートの足元もすっきり!
衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)搭載で、全席3点式シートベルト仕様です。
ドライバー安全教育に機動力を発揮する京成バス「実習車」を特別展示
ドライバー教育用に大手バス会社が導入している実習車。
今回は京成バスが安全運転訓練者S.D.T.Bを展示していました。
新人ドライバーはもとより、ベテランドライバーに対しても、エコドライブや接客マナー向上、安全輸送の向上のために役立てています。
京成バスでは2009年に1台導入し、2018年3月にも導入。ベース車は2012年いすゞLKG=LV234L3です。
運転手の目線を記録できるシステム「アイマークレコーダー」で、自分の運転方法を「見える化」できるようになっています。
この他、車内・車外安全ン確認器、走行データ計測、記録用機器、シリンダー式燃料流量計、SurroundEye (R)などを装備。
自分がどのような運転をしているのか、客観的なデータに基づきチェックできるので、納得した上で運転方法を見直すことができますね。
これで運転手さんの負担も軽減!超節水型洗車機アラッシュ搭載「BIG WASHERⅢ」
一昨年、昨年に引き続き、JR東日本コンサルタンツのバス専用洗車機アラッシュ搭載「BIG WASHERⅢ」のデモが、京成バス新習志野高速営業所で行われ、見学ツアーに行ってきました!
実はバスの洗車ってすごく大変なんです。
バス会社さんに洗車事情を取材したことがありますが、小さな事業者さんでは運転手さんが手荒い。
最も大変なのは「雪道」を走行した後だといいます。
道路に撒かれた凍結防止剤や融雪剤がシャーシなどに付着し、ほおっておくと錆びの原因になってしまうそうです。
高速バスで雪道を走ることも多い京成バスでは、この「足回り」を簡単に洗浄できるオプション「固定式下部洗浄」を設置していました。
バスをレールの間に進入させると、タイヤ検知センサーが作動。下から高圧ジェットでバスの真下から洗浄してくれます。
これは便利ですし、運転手さんも助かりますね。
さらに「BIG WASHERⅢ」の注目ポイントを簡潔にまとめてみました。
●洗車後の拭き上げ作業を簡単に
●超節水でランニングコストを低減
●既存のレールをそのまま利用できるので導入コストが少なくて済む
●操作パネルがわかりやすく操作が簡単
●洗浄水のタンクがコンパクトで地上置きのため設置場所を選ばない
この少ない水で、隅々まできれいにできるのは、独自洗車技術「アラッシュ(Arash)」のおかげとか。
ミスト状に水を車体に噴霧すると同時に風を吹き付ける、風と水との2流体洗車テクノロジーを駆使。汚れを車体からはがして落とすので、少ない洗浄水でもパワフル洗えます。
水と風の激しい気流によるバイブレーション効果で、ミラーや窓の凹凸部分などもすっきり!ブラシなどでこすると車体を傷つけてしまう黄砂も、この効果でムラなく落ちるので安心です。
また、洗車で最も労力を使うのが洗車後の拭き上げ作業。
これを怠ってしまうと、乾いた後、水滴に含まれているシリコンがうろこ状に残留し、ガラスに含まれるシリカと化学結合して「鱗状痕」が残ってしまいます。
こうなってしまうと、強酸性の薬剤を使って落とさなければならず、かなり厄介。
予防するためには、あらかじめ洗浄水からシリコンを除去しておくしかないため、これもまたコストがかかってしまいます。
「BIG WASHERⅢ」には、ブロー仕上げが付いているので、窓の水滴を吹き飛ばしてくれます。
さらに、窓にはっ水コートを重ねると、拭き上げ作業なしでも極限まで鱗状痕を防げるようになるとか!
写真は洗車後のはっ水コート処理済の窓ガラスの様子ですが、水滴が全然残ってないように見えます。しかも、空まで映り込んでぴかぴか!これはうれしいですね。
はっ水コートは洗車機で自動施工できる(洗剤/WAX/はっ水コート)があるそうです。まさに手間いらずです。
実際に導入された事業者さんによると、使用する水道水の量が減り、年間のランニングコストもかなり低減できたといいます。
洗浄ブラシが白と青で色が違うのは、摩耗した部分だけ交換ができるようにという配慮。
細かいところまで、エコ&コストダウンに目配りした魅力的な洗車機。
高速バスを多数運行しているジェイアールバス関東やWILLER、南海バス、相鉄バスなど、次々導入する事業者さんが増えているそうですよ!
今回、編集部が個人的に注目した大型バスの補助席問題について
実は「貸切バスの達人」によくある問合せ。
「60人乗りの大型バスを借りたい」「補助席使ってできるだけ1台のバスで行きたい」などなど。
大型バスの正席ですが、たいていの場合45席に設定していることがほとんどです。まれに、左右に1列(2席×2列)増やして49席のときもありますがこれが最大。
つまり、60人乗りのバスというのは、補助席もめいいっぱい利用して60人なわけです。
当然、11人の人は補助席に座ることになります。30分~1時間程度の移動なら、補助席でも我慢できるかもしれませんが、2時間とか3時間とか、この小さな座席で我慢できるのでしょうか・・・?
この補助席、もう1段階、背もたれを上に展開できますが、写真を撮り忘れてしまいました。
が、それにしても、座面の幅は狭いですし、クッション性も簡易なものです。
さらに、こちらのいすゞガーラなどは、肘かけの中から出てくるタイプ。
もはや座るためのものという感じがしないのは私だけでしょうか?
こちらももう一段階、背もたれを起こせますが、写真に撮り忘れてしまいました。すみません。
このサイズだと、子どもでもちょっと辛いかも。この席に座らされた子はちょっと切ない気持ちになるはずです。
マイクロバスだって同じぐらい小さく、簡易なもの。こちらはコースター旧モデルの補助席です。
そして新型コースターの補助席はこちら。
あれ、なんか、大型観光バスよりもマイクロバスの方が補助席がしっかりしてる??
いずれにせよ、補助席は座るためのものというよりも、補助的に利用する簡易シートだということ。長時間・長距離座り続けるものとして設計されていません。
せっかく貸切バスを借りて、楽しいバス旅行を計画しているのなら、補助席ではなく正席で乗れるバスを利用しましょうね!
この他「バステクin首都圏」注目の展示は?
2017年に開催された東京モーターショーで展示されていたトヨタSORA(燃料電池バス)。
都営バスでは2018年3月に3台導入され、現在都05-2系統(東京駅丸の内南口~東京ビッグサイト)で運行開始されています。
東京モーターショー2017の記事でもご紹介しましたが、こちらの座席。
自動で格納できるシートになっていることと、あらかじめベビーカーや車椅子を置けるスペースが確保されていること。
現在は、運転手さんがいったんコックピットを離れ、座席の収納を手動で行っていました。
これは便利ですよね。都営バスでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに70台程度、民営を含めた東京都内全体で100台程度の普及を目指しているそうです。
ちなみにこのトヨタSORA(燃料電池バス)は、日野自動車との共同開発。
2018年度グッドデザイン賞を受賞。次世代バスにふさわしい内外装と、すべての人がより自由に移動できるためのユニバーサルデザインが高く評価され、グッドデザイン・ベスト100にも選出されているそうです。
そしてこちらは東京観光のシンボルにもなっている日の丸自動車興業の「スカイバス東京」。
オープントップの2階建てバスです。天気のいい日はこんな風にルーフトップを全開にして走ると、気持ちいいですよね。
最近では東京以外でもたくさんの2階建てオープントップバスが走っています。
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バスの実物はなくて残念だったのが三井物産が日本導入を予定しているポルトガル製「Caetano Bus」。
日本にはないスタイリングで、注目を集めていました。早く実物を見てみたいですね!
この他、会場では沖縄の男性バスガイド・吉原治雄氏のライブ演奏も。
心地よい三線の音色を会場に響かせていました。
もちろんバスだけではなく、バス事業に関連したエンジンや運賃収納システム、ダイヤシステム、予約管理システムなどなど。
すべてをご紹介できずに申し訳ございません。
今回タイミングを逃してしまったという事業者の方、バスファンの方、次回開催を期待しましょう!
■取材・撮影協力
株式会社ぽると出版「バスラマインターナショナル」
「第4回バステクin首都圏」
<開催日時>2017年11月2日(金)10時~16時
<開催場所>千葉市美浜区中瀬2-1 幕張メッセ
第1会場 屋外展示場/第2会場 通称東京ガス脇の隣接地
主催:株式会社ぽると出版 バステク事務局
協賛:公益社団法人日本バス協会、一般社団法人東京バス協会、関東地区バス保安対策協議会
後援:国土交通省関東運輸局
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■大阪開催のバスイベント
「2016バステクフォーラム」>>
「2017バステクフォーラム」>>
「2018バステクフォーラム」>>
「2019バステクフォーラム」>>
■首都圏開催のバスイベント
・「第2回バステクin首都圏」
・「第3回バステクin首都圏」
・「第4回バステクin首都圏」
・「第5回バステクin首都圏」
・「第6回バステクin首都圏」
・「第7回バステクin首都圏」
・「第8回バステクin首都圏」
・2022年「第8回バステクin首都圏」の取材レポート<番外編>
・「第9回バステクin首都圏」
・「第10回バステクin首都圏」
バス会社の比較がポイント!