ウィラーエクスプレスの新シート「ReBorn」

座った瞬間にリラックス!ウィラーエクスプレス新シート「ReBorn」がスゴイ

皆さん、こんにちは!編集部Iです。

高速バスに次々と斬新なシートを提案している「ウィラーエクスプレス」。今回は高速バスは「疲れる」、「眠れない」というイメージを覆す、画期的な新シート導入というニュースをキャッチしました。

それがこちらの「ReBorn(リボーン)」!!

ウィラーエクスプレスが提案する新シート「ReBorn」発表会
(資料提供:ウィラーエクスプレスジャパン株式会社)

昨年(2016年)の10月から導入された「Luxia(ラクシア)」も注目されたのですが、今回はさらにその上をいく期待感。

さっそく発表会&試乗会の様子をレポートしますよ~。

「最高の休息」をテーマに3年かけて開発

今回の新シートの開発について高速バス「ウィラーエクスプレス」を統括管理するWILLER EXPRESS JAPAN株式会社・平山社長より、

「これからの高速バスは、便利さ、快適さだけではなく、移動時間=休息する時間となるような過ごし方ができるものを目指したい」というお話がありました。

数年前までの高速バスは、使わざるを得ないから使う(費用面やアクセス面で選択の余地がない)という存在で、女性にとってはちょっとハードルが高い乗り物。

ところが最近では、ウィラーエクスプレスが積極的に導入してきた、24時間利用可能なWeb予約、快適な乗り心地のシート、女性でも安心して利用できる環境・サービスなどにより、あらゆる人が乗りやすく、身近で便利な移動手段へと変わってきています。

今回の「ReBorn」は、ただ快適ということにとどまらず、高速バスでも眠れる・くつろげる環境を提供できるものを、ということで約3年もかけて開発してきたそう。

ReBorn発表会の様子

座席一つ一つを、FRP(繊維強化プラスティック)で作られたシェル型のパーテーションで包み込み、プライバシー空間を確保しています。

すでにウィラーエクスプレスで導入されている「COCOON(コクーン)」にもパーテーションが付いていますが、今回の大きな違いは足元のスペースがこれまで以上にゆったりしていること!

リクライニングシートの説明
(資料提供:ウィラーエクスプレスジャパン株式会社)

前の座席、背もたれ下スペースをフル活用し、187㎝までの身長なら真っすぐ足を延ばした状態でくつろげる構造になっています。

これなら男性でもストレスなく休めますね!しかも、後ろの方に全く気を遣わずに自由にフルリクライングOK。

シートの共同開発は「Luxia」と同じ「天龍工業」さんです。

プライベートスペースに必要な機能をすべてコンパクトに使いやすくまとめ、ウィラーエクスプレスジャパンが求める「最高の休息」を実現するため、何度も試作、テストを繰り返し、完成度を高めていったそう。

“売り上げ”という観点から見れば当然座席数が多く、一度で大勢の人を運べるのが最も効率がいいのですが、今回の「ReBorn」では横は3列(1列×2列)、縦6列の全18席が定員。一般的な大型観光バスは43~45席が定員、「Luxia」でも24席であることを考えるととても少ない席数です。

「ぎりぎりまでシェル型パーテーションの厚みを薄くし、座席の横幅を確保。プライベートスペース内にできるだけすっきりと必要な機能をまとめるのにとても苦労しました」とのこと。

シート開発に3年もかけたこだわりよう

前回の「Luxia」はアクティブな女性をターゲットにしていましたが、今回はビジネスマンが出張に利用したり、他の乗客に気兼ねなくゆっくり移動したいという年齢が上の方にもアピールできますね。

さらに「眠りたい!」と思ったらスムーズに就寝できるように、バス車内の照明をベストな状態に調光。

現在は手動でのコントロールだそうですが、自然に眠りにつけるように、また目覚めることができるように、最適なルックスを研究し、完全消灯はしないといいます。

「今まで夜行運行の場合、時間が来たら完全消灯で手元も見えないように真っ暗にしてきました。しかし、お客さまから何も見えないのは不安、不便という声が多く寄せられてきました。その声に応えたいということで、今回は完全消灯はしません。
現段階では、座席ごとに調光することはできませんので、真っ暗じゃないと眠れないというお客さまに対しては、個別にサービスで工夫していきたい」とのこと。

確かに、眠りにつく時間は人によってまちまちですし、普段、少し明かりのある状態で寝ているという人にとっては不安に感じます。

明かりが気になる!ということならアイマスクを利用するという手もあるので、完全消灯にしないというのはいい選択かもしれませんね。

高速バス移動の新しい「価値」を創造し、ムーブメントを巻き起こしてきたウィラーエクスプレスジャパン。今後も目が離せません!

いよいよ「最高の休息」を実体験!

ReBornのシートを搭載さいた三菱ふそう・エアロクイーン

さて、発表会の後はお待ちかねの試乗会!

新シート「ReBorn」を搭載したバスは、三菱ふそう・エアロクィーンです。

今回のラッピングはシルバーを基調にブラックとブルーを使ったシックなカラーリング。

ラッピングは落ち着いたカラーリング

ちなみに、アクティブな若い女性をターゲットにした「Luxia」の時は、ウィラーエクスプレスの「W」をつなげ、縦のラインに動きをつけた大胆なラッピングでカラーリングはピンクでしたねー。

女性を意識した大胆なラッピング

ちなみに前回、天井部分を撮影できなかったので、今回はしっかり撮影!

バス天井にはウィラーエクスプレスのロゴ

ちょっと見えにくいですが「WILLER EXPRESS」のロゴが入っています。

では早速バスの中へ。

バス入口のステップは木目調

入口のステップは落ち着いた木目調。
そして、こちらがそのシート!!

座った状態ではフットレストに足は届かない
座席右手にあるリモコン

通路はちょっと狭め・・・なのが残念。
座るとバックシートにフットレスト(足のせ台)とその下に靴入れがあります。
座った状態で足を延ばしてみましたが、フットレストに届かない!ということは、かなり広いということ。
それもそのはずシートとシートの間隔は1,580㎜あります(Luxiaは1,160㎜)!
パーテーションの高さも十分でお隣に座っている方をまったく意識させません。さらに通常の状態でも背もたれは少し後ろに傾いているので、早くもくつろぎモードです。

座席右手にあるリモコンでシートを倒す&レッグレストを出すを別々に操作。レッグレストが完全に上がると、フットレストと連結し、完全フラット状態に!

レッグレストとフットレストが連結

これはめちゃめちゃラクチン!足がむくみやすい女性にとって、フラットに支えてもらえるのはとてもうれしいです。この時点で私、完全にリラックスし、眠くなってしまいました・・・。

ウィラーエクスプレスのリクライニングは、体全体が座席と一体化しながら自然に倒れていく「ゆりかご方式」。背もたれを倒しながら、座席が前にスライドする方式だと、どうしても違和感があることから、この方式にこだわってきました。

今回もできるだけ違和感なく倒れ、角度以上にフラットになった感じを出し、かつ、スペースをできるだけしぼるというハイレベルな要求をクリアするため、考え抜いたのがこのカタチ。開発に3年を費やした、という理由もよくわかりました。

窓からの眺望も抜群

車高の高いスーパーハイデッカーなので、窓からの眺望も抜群!しかもシェル型パーテーションに包まれていることもあり、バスの騒音がかなり軽減しています(通常のウィラーエクスプレスの高速バスよりも約10%程度軽減しているそうです)。

そして、天井の収納棚が真ん中の座席の上にも!Luxiaの時に導入されたものですね~。

シート内にコンパクトにレイアウトされた便利設備

枕は可動式でちょうどいい高さに調整可能。背中、腰、座面と硬さをほどよく変えたクッション。ひじ掛けはリラックスを誘う木目調。ドリンクホルダー、網ポケット、充電用のコンセントまでが絶妙にレイアウトされているのが一目でわかりますね!

背もたれについているテーブルにもこだわりが

そしてもう一つ、こだわったのがこちらの背もたれについているテーブル。開いてみると予想外にどっしりとして厚みがあります。

ノートパソコンを置いて作業する場合でも安定感があるようにつくったそうです。移動中に集中して仕事をしたい人に便利ですが、正直、ここに座ってしまうとすぐにでも寝てしまいそう・・・。私なら仕事をするなんて無理(笑)。

こんなシートなら、新幹線よりも高速バスがいい!と思いますね~。大阪まで新幹線なら片道14,000ぐらい。今回の「ReBorn」は10,800~15,000円だそう。
飛行機は完全に不便・・・(空港から遠い、チェックインして保安所を通ってと余計な時間と手間がかかる)。高くても新幹線の方がいいと思っている人にとって、強力なライバル出現ですね。

試乗会終了、残念・・・

あーー帰ってきてしまいました・・・残念。

乗れば必ず実感できます!!本当にリラックスできますよ~。

「ReBorn」は、【関東―関西】路線が2月17日(金)運行開始、【関東―愛知】路線が3月17日(金)開始。予約は1月19日(木)から受付スタートです。

関西線は「BUSINESS CLASS」シートと、愛知路線は「New Premium」シートが「ReBorn」と入れ替わるとのこと。

しばらくは人気で乗れないかも?!

関西・名古屋まで高速夜行バスで移動したい人にとって、「ともかく安くがいい」、「リーズナブルで快適がいい」、「ちょっと高くてもしっかり寝ていきたい」など選択肢の幅がさらに広がりましたね。

高速バスと貸切バス、新幹線で比較したいという人はこちらの記事も参考にしてみてください!

女性に人気!ウィラーエクスプレスの「Beaute(ボーテ)」乗車レポートはこちら

■写真提供・取材協力
・WILLER ALLIANCE株式会社
http://www.willer.co.jp/index.php
・WILLER TRAVEL株式会社
http://travel.willer.co.jp/

この記事を書いた人
ちくわ

旅行メディア編集長兼ライター、総合旅行業務取扱管理者、旅行会社勤務経験あり、目黒区ボランティアガイド見習い中。プライベートでも古代史オタクとして年に数回フィールドワークに出かける旅好き。時々バス愛がさく裂!?

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