高速バスはなぜ安い?貸切バス・新幹線の料金比較
高速バスと貸切バスは、どっちが安く乗車できると思いますか?
正直なところ、東京→大阪間など遠距離の場合は「高速バス」の方が断然安いです!
「高速バスの値段で、貸切バスをつかいたいんだけど」
「高速バスの料金はなんで安いの?」
「貸切バスの見積もりとったら、なんかすごい高かったんだけど?」
というバス旅行幹事さんに向けて、どうして高速バスが安いのか?どうして貸切バスが高いのか?高速バスや貸切バスの料金のウラ側をお伝えします。
高速バスが安い理由
高速バスと貸切バス、同じバスを利用しているのにぜこんなに料金が違うのでしょう?実はその理由は、貸切バスと高速バスとの運行体制の違いにあります。
1. 高速バスは「大型」だから、安い
高速バスは基本的に大型バスを使用しているので、多くのお客様の乗車が可能。乗車定員が多ければ多いほど、1人あたりのバスの料金を安くすますことができるのです。
それに比べて貸切バスは、参加者の人数によって大型・中型・小型・マイクロバスと選ぶバスのタイプが変わってきて、1人あたりの単価も参加人数によって変わってきます。
2. 高速バスは「割り勘」だから、安い
貸切バスの場合、たとえ行きだけしかバスを使わないとしても、空のバスを車庫に戻すまでの移動代も、その乗客(グループ)が負担します。
高速バスは、行きと帰りで別の乗客(グループ)が乗るので、バス代を割り勘にしている状態だから安いんです。
3. 高速バスは「宿泊設備がある」から、安い
東京→大阪間などの遠距離移動の場合、同じドライバーが日帰りで行き帰りすることはできません。(1日の運転時間には限りがあるため)
そのため、現地で宿泊することになりますが、ドライバーの宿泊費も貸切バスの乗客が負担する必要があります。
しかも!遠距離への移動は長時間運転に該当するため、ドライバーが2名必要です。
貸切バスの場合は、運転手の宿泊費は乗客負担なので2名分の宿泊費がかかってしまうんですね。ドライバ―用の比較的安い部屋を手配できたとしても、2名で20,000~30,000円ほどはかかるでしょう…。
一方で、高速バス会社は運転する路線が決まっているので、長距離ドライバー用の宿泊所を現地に用意しています。運転手の宿泊費を乗客が負担することはありません。
このように、高速バス会社は運行ルートに応じてあらかじめドライバーの宿泊場所の確保ができているし、料金も乗車が予想される人数を見込んで設定されています。
これらの理由から、高速バスの方が貸切バスよりも安く運行できるというわけです!!
安い高速バスは危険なのでは…と思うかもしれませんが、きちんとした理由があるんですね♪
もちろん、法外に安い高速バスには注意が必要です。高速バスを予約する際には、料金の比較をすることをオススメします。
≫こだわり抜いたウィラーエクスプレスの新シート&斬新ラッピング!
≫最新の都市間高速バス(エアロエース)が東濃鉄道に納車!
≫座った瞬間にリラックス!ウィラーエクスプレス新シート「ReBorn」がスゴイ
高速バスと貸切バスの違い
高速バスと貸切バスの大きな違いは「使い方」です。それぞれの特徴を見ていきましょう!
決まったルートなら「高速バス」
毎日、数えきれないほど運行されている「高速バス(夜行バス)」は、あらかじめ行き先が決まっています。
日本の主要都市を結ぶコースはもちろん、様々な観光地まで向かう高速バスもたくさん運行されていますね。
東京~千葉など近距離から、東京~広島など遠距離まで幅広いコースを用意が用意されていて、新幹線や飛行機に比べて時間はかかるけれど料金が安いのが特徴。
一人でふらりと旅行に行きたいときや、安上がりで旅をしたいときには高速バスが便利です。
行き先を自由に決める「貸切バス」
「貸切バス」はバス会社で運転手付きのバスをレンタルする、主に団体での移動や旅行に適したバス。
社員旅行や学校の遠足、クラブでの合宿など、団体で移動できるので参加者同士の一体感を感じることができます。
高速バスとの大きな違いは、バス利用者が行き先を自由に決められるところ。温泉に行ったあとお土産屋や観光地に立ち寄るなど、自由に行き先を設定できます。
東京~大阪などの遠距離への移動で使われることはほどんどなく、観光地巡りや近距離の送迎バスとして使われることが多いのが特徴です。
高速バスは新幹線やLCC(格安航空券)と比較してどのくらい安い?
高速バスの料金は一体いくらくらいお得なんでしょうか?他の交通手段と比較してみます!
高速バスも比較的料金の上がる週末は5,000円前後で販売がされているのでこの金額で比べてみます。
2016年12月現在、東京~新大阪間ののぞみ指定席の片道乗車券を駅の窓口で購入した場合14,450円。
高速バスのチケット代を5,000円と設定すると新幹線の料金は約3倍!
やはり高速バスはずいぶんお得な感じがしますね…。
では次にLCC(格安航空券)を利用した場合と比較してみましょう。
LCCを利用した場合、東京~大阪の片道乗車券は約5,000円~13,000円くらい(2016年12月)
※荷物を持ち込む場合は料金が加算されます
高速バスに比べると、目的地までの移動時間が圧倒的に短いのが魅力。
ただLCCを利用する場合、空港までの距離や空港での手続きの時間を考えなくてはいけないので、場合によっては新幹線や高速バスのほうが便利ということも多いようです。
高速バスと貸切バスの料金比較
次に高速バスと貸切バスの料金を比較してみましょう。
例えば、45人で東京から大阪まで移動したいとします。
「高速バスのチケット代は4,000円だったから、貸切バスも45人分×4,000円でしょ」と思いませんか?
残念ながら、不正解…。
貸切バスは、長距離の移動だと「高い」んです!
貸切バスの実際のレンタル料金は、貸切バスを使った時間と、乗車距離を加算して決まります。
東京から大阪への移動に貸切バスをレンタルした場合、この計算方法にあてはめて計算すると1台でなんと約30万円くらいかかってきてしまいます。
これを大型バスの乗車人数45名で割ると一人あたり6,666円。さらにこの料金にプラスして高速道路料金やドライバーの宿泊料金がかかります。
夜間の運行になるなら深夜早朝料金などが5万円以上加算されるので、実際の一人あたりの料金は6,666円よりさらに高額になります。
≫貸切バス料金の目安
先ほど例に挙げた高速バスやLCCの料金と比較すると、ずいぶん高額になってしまうことに驚かれる方も多いことでしょう。
高速バスが安い理由まとめ
高速バスが安い理由はこのとおり。
- 大型バスだから一人当たりの席代が安い
- 往復で違う乗客が乗るから、バス代をワリカンできる
- あらかじめ運転手の休憩場所を会社が持っていつから乗車券以外の余計なコストがかからない
近距離や中距離の移動は別として、長距離の場合は高速バスが断然お得です。高速バスでの移動を検討されている方は、まずは高速ツアーバスの比較サイトなどをチェックしてみましょう。
楽天トラベル
「高額になっても1台のバスでみんな一緒に移動したい!」
という方には、当サイトでもお見積りを出すことは可能です。
ただ、バス会社のドライバー確保の問題などでバスの予約が難しい場合もございますのでご注意くださいね。
また遠距離への場合、高速バスや貸切バスを利用すると時間がどうしても長くかかってしまいます。
そのため、目的地にすばやくアクセスできるLCCや、乗車地や目的地を考えると一番ラクに移動できる新幹線などもあわせて検討してみることをオススメします。
遠距離の移動を考えてらっしゃる方は、「安く行きたいのか」「早く行きたいのか」など、自分にピッタリ合った移動手段を見つけてみてくださいね。
▼貸切バスの種類一覧
貸切送迎バスの種類|大型バス|中型バス|小型バス|マイクロバス|サロンバス
バス会社の比較がポイント!