バスの運転免許って、どうやってとるの?~後編~
さて、「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」さんの特別協力のもと、前篇ではバスの運転免許取得までの第1段階までを駆け足でご紹介しました。
後編では第2段階について見ていくことにしましょう!
子どもたちのなりたい職業になってほしい!「バスの運転手」
第2段階では実際に一般道を走った場合、交通の流れに合わせてスムーズな運転ができるように練習していきます。
街路樹、自転車、駐停車している車、急に飛び出してくる子ども・・・。
さらに運転するバスの中には乗客がいます。
急ハンドル、急発進はもちろんNG。
スムーズな加速、停止など「二種免許」ゆえに求められる気配りや技術が必要です。
なので、こんなジュース缶も教材のひとつ。
バス車内の床に置いたジュース缶を倒すことなく運転することで、乗客にやさしい運行を体感します。
それから、最近では免許取得時に「応急救護講習」を受けることが必須になっています。
交通事故が発生した場合、負傷した人へ適切な「応急救護処置」を行うことで命を取り留める可能性が格段にUPします。
いざというときのために、この講習を受けて事故で亡くなる方や後遺症に悩む方を減らすことが目的になっています。
「二種」免許の場合、乗客を乗せて運転するため、「一種」が3時間に対し、6時間かけて練習します。
救急講習は最寄の消防署などで常時開催し、どなたでも受講することができます。
一度講習を受けたら終わりではなく、定期的に受けることで自信につながります。
家族が倒れたり、事故にあった場合でも役立つ技術。
ハンドルを握らない人でもぜひ受けてほしい講習のひとつです。
路線バスを運転するなら、バス停でぴたっと停まれないと!
路線バスの運転では必ずバス停での停車があります。道路事情によって、ぴったりバス停内に停められないことはあっても「停まれない」のは論外・・・。
お客様が安全に乗降するために欠かせない技術です。
次に、前方に車両が停まっていた場合の追い越し。
大型一種(トラック)と二種(バス)では、車体の長さ、大きさが違います。
車両感覚を養うためこのような「しかけ」を使い、練習を重ねるというわけですね。
お客様をバス停で降ろし、さあ出発!
でも、車線に戻るときに要注意・・・。
というのも、バスのタイヤの位置に注目してみましょう。
どうです?
トラックは運転席の真下にタイヤがあるのに対し、バスの前輪は運転席よりも後方についています。
普段トラックを運転している人にとってこの差は大きくハンドルを回すのが速すぎてしまう傾向にあります。
そうすると・・・
バスのお尻がポールにひっかかっちゃうわけですね・・・。
うーん。難しい。この感覚は実践で慣れていくしかないですね。
「二種」免許を取得するなら、「サービス業」としての矜持を持つべし!
この他、第2段階では悪天候や夜間運転など悪条件下での運行も体験。
お客様を安全に目的地まで運ぶためにトレーニングを重ねます。
教習所で規定の教習をクリアし、いよいよ卒業検定だ!
というときに、皆さん、思い出してください。
「二種」免許は、お金をいただいてお客様を目的地まで運ぶための免許です。
つまり、サービス業としてバスを運転するということ。
たとえ免許取得の試験だからといって、短パンにTシャツにビーチサンダルでいいのでしょうか?
服装のゆるみは気の緩み・・・。
スーツとはいかないまでもお客様をもてなす気持ちを持ちながら運転に臨むのは大切なことなのではないでしょうか?
つい忘れがちですが、検定員は皆さんの服装もちゃんとチェックしているそう。
運転に適しており、失礼のない装い。
覚えておきましょうね!
最近では外国人のバス免許取得も増えている!
前編では、普通免許しかもたない、しかも、普段あまり運転していない女性がバスの免許取得に来ているという話をしました。
(バスの運転免許って、どうやってとるの?~前編~を参照)
地元(地方)に帰って、観光スポットなどを周遊するバスを運転したい!
という方も少なくないそう。
ボランティアガイド兼、バスの運転手。地方で活躍する女性が増えるのは楽しみですね!
私もこの先バスの運転免許を取得して、実家(福島)で観光バスの運転をする日ががくるかも!です。
それから最近増えているインバウンド(外国人観光客)。
「貸切バスの達人」でも「英語や中国語などが話せる運転手さんはいないの?」という問い合わせが多くあります。
「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」さんには中国人でバスの免許を取得しようと通っている人も10%ぐらいいるそう。
日本における外国人の免許取得についてはジュネーブ条約に基づく国際免許を持っている場合はそのまま認められています。
中国の場合はジュネーブ条約を結んでいないので、母国で免許を持っていても、日本で免許を取得し直さないといけません。
授業は日本語で行われ、テキストも日本語ですが、みなさんとても堪能で問題ないとか。
これからはいろんな国籍のバスの運転手さんも増えていくかもしれません。
都心でバスの運転免許がとれる数少ない教習所
さてせっかくなので、ここで取材にご協力いただいた「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」さんを紹介しましょう!
最寄駅は京急本線「八丁畷(はっちょうなわて)駅」。
ここから徒歩約2分でつきます。
JR・京急線の「川崎駅」や南武線の「尻手駅」からも歩いて行けます。
教習所の中は親しみやすく、落ち着いた雰囲気。
そして教室のあちこちには楽器が飾られています。
というのも川崎市は「音楽のまち」。
月に1回、教習所の中でも音楽イベントを行っているそうです。
どなたでも観覧できるので、お近くの方はぜひ足を運んでみては?
教習の合間にホッと一息くつろげる「展望ラウンジ」や「キッズルーム」もあります。
そして学科を受ける教室はこちら。
教室ごとに青、緑、オレンジ、黄色というようにカラーを設けています。
気分転換になりますね!
教習コースはご覧通り広々。。
さまざまな車種が走っているので、路上に出たときに戸惑わずにすみます。
都内でバスの免許が取得できて、これだけの教習コースを設けているところは希少ですよ!
ちなみに取得費用は大型一種・普通二種免許をお持ちの方なら250,560円(税込)。
編集部Iのように普通免許(マニュアル・中型一種8t限定)なら509,490円(税込)。
普通免許(オートマ限定)なら606,690円(税込)になっています。
費用だけを見ると、かなり高額と思うかもしれません。
でも、最近バス会社では、バスの運転免許をもっていない方でも運転手として採用し、免許取得までをバックアップするケースも増えています。
「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」さんでも、企業からの委託を受けてバスの運転手育成を行っています。
バスの運転手になりたいけど、免許を持っていないから無理かな・・・。と思ってる方。
ハローワークの「教育給付金制度」を利用して取得する方法もあるので、
諦めないでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」さんでは、バスの免許だけではなく、もちろん、普通車や二輪車などの教習コースもあるのでぜひ、問い合わせてみてくださいね!
お忙しい中、最後まで取材にお付き合いいただいた原田指導員。
ありがとうございました!
最後にはすっかりバスの運転免許を取りたくなってしまった編集部I。
その際はぜひ、よろしくお願いしますっ!
おまけ!免許は取得しているけどすっかりペーパードライバーの方
普通免許はもちろん、マイクロバスが運転できる限定解除の免許を持っているけど、全然運転していないという方に耳よりなニュース!
いきなりマイクロバスを運転しなければならないという時に、不安を抱えたまま運転するのは心配ですよね。そんな時はペーパードライバー講習を受けられることをおすすめします。
万が一、事故を起こしてしまったらせっかくの旅行が台無し。是非、気軽に相談してみては?
マイクロバスが今アツい!マイクロバスを運転するにはどうすればいいの?
ペーパードライバーナビ
実は「ペーパードライバーナビ」には中型2種の運転練習が可能なバス会社さんも参加しているんです。バスも無料でレンタルできるので、持ち込みする必要もなし!
免許を取得したばかりで不安だという方も、ぜひ検討してみては?
・ペーパードライバー講習の予約はこちら
・ペーパードライバー教習の体験談はこちら
【取材・撮影協力】
飛鳥ドライビングカレッジ川崎
〒210-0025 神奈川県川崎市川崎区下並木97番地
Tel:044-244-5266(受付時間:9:00~20:00 日祝日は18:00まで)
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入学手続きの際「貸切バスの達人」の「飛鳥ドライビングカレッジ」さん紹介記事を
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教習料金から10,800円割引の特典が受けられます!
(2019年3月31日まで有効)
お気軽にお問合せください!
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※料金やサービスは取材当時のものです。最新の情報は公式ホームページを参照してください。
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