ローマ市路線バスの運転手、ちょっと悲しいお給料事情
こんにちは！ ローマ在住のHです。
ローマ市のバス会社のATAC（アタック）社が倒産寸前と言われ続けてはや数年。
アリタリア航空でもそうですが、なんだかんだ言って絶対つぶれないのが イタリアの不思議です。
倒産回避のため、給料据え置きで運転手の労働時間を増やす案を提案
倒産回避のための対策を盛りこんだ、 2017年の年末に発表されたATAC社の救済案。
その中で 給料の額はそのままで、運転手の一日の労働時間を 6時間30分から7時間15分に増やす、 という提案も盛りこまれました。
そこで「はいそうですか」といわないのがイタリア人です。 その条件に反対するためのストライキが数回行われました。
国で決められている路線バスの運転手の月給の最低額は、手取り1,186ユーロ（約16万円）
です。
これに扶養家族がいるかいないか、深夜や祝日の手当てがつくか、 経験年数など、様々な条件で変わってくるので一概には言えないのですが、 大体1600ユーロ（約21万円）が平均給料と言われています。
日本のバスの運転手の平均月収はだいたい31万円とあるのですが、かなりの差ですね。
イタリアの物価は、そんなに日本と大差ないのに、給料は少な目なのは気の毒です。
ただ、市バスの路線バスの運転手はローマ市職員でもあるので、 いろいろ手厚い特権があるようなのですが・・・。
路線バスのルートを知らなかったりする運転手や、 運転中にスマホをいじったりする運転手もがいたりと、 市バスの路線バスの運転手の評判は概してあまりよくないのですが、 この給料の低さも関係しているのだと思います。
ローマ路線バスの運転手さんを激写してみた！
ローマのバスターミナルのあるテルミ二駅で、路線バスの運転手さんの写真を撮らせて！ とお願いすると 照れながらも応じてくれる運転手さんが数名いました。
ローマの市バスの制服は、ところどころにえんじ色のラインが入った 紺のジャケットや胸に会社のマークの入った緑色のベスト、あるいは、Vネックセーターでカジュアルな感じです。
靴は運転しやすいようにスニーカーの着用が多いです。
利用者としてはローマ市のバス会社、倒産の危機を逃れてほしいものです。サービスの向上は それまでお預けなのか、危機を逃れてもそのままなのか、わかりませんが・・・。
- バス観光マガジン編集部 編集ライター
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